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なんだ?あいつは?
天才騎手って こんなラリったキャラなのか?



●私の住んでる地域だと、ウルジャンは1〜2日遅れで発売されます。どうしてもそれが我慢できず、1年間定期購読を申し込んでみたところ、なんと16日に届いていました。連休があったとは言え、驚きの早さです。


●今月も表紙&巻頭カラー。個人的には、赤系を中心とした色使いの扉絵が好みです。ジョニィのポージングと表情がえらいセクシー。スタンド発動中のジョニィの両腕には謎の物体がくっ付いていますが、これがヴィジョンなんでしょうか?「死体」を集めるごとに成長?地味なカッコ良さが『タスク』っぽくてグッド!ファッションもマイナーチェンジしております。
特別付録のコミックス別バージョンカバー。ぶっちゃけ、そう大したもんでもないような…。イラストも使い回しだし、色もスゴい事になってますよ。ジャイロのカラーリングさえマトモなら、まだ良かったんだけど。これは1巻用らしいですが、今後も2巻用・3巻用……と続いていくのかな?



#4 ディエゴ・ブランドー





2nd.STAGE決着!!1位はディエゴ!2位はジョニィ!3位はサンドマン!4位はジャイロ!5位はホット・パンツ!6位はドット・ハーン!7位は(恐らく)デキシーチキン!やはり1st.の強者達が上位に食い込んできました。でも、1st.で40Pだったポコロコは…?イケメンはリタイヤしてないよね…?総合ポイントと順位が曖昧。
もっと激しい接戦が見られるかと思いきや、あっけなくゴールしちゃいましたね。つーか、ジョニィもあの状況で「新聞を見ろーッ!」はないだろ。あまつさえ、ちゃっかりジャイロより先にゴールしてるし、そのまんま3rd.STAGE突入してるし、そりゃジャイロも怒って当然です。まあ、一直線というかワガママというか、このまるっきり空気を読まない所がジョニィらしいのかも。カンペキ「死体」を見付ける事しか頭にないですね。
そんなこんなで、3rd.STAGE「ロッキー・マウンテン・ブレイク・ダウン」がスタート!でも、いきなり5日目になってますよ!想像を絶する省略のされ方。こうなってくると、舞台が砂漠だろうと山岳地帯だろうと、あまり関係ないですね。せめてそのコースごとの難所やトラブルそれぞれの対策などを描いてくれれば、もうちょっと盛り上がりそうなんですが…。2nd.STAGEからはスポーツではなくサバイバル。速い者より強い者・生き残った者が勝つ。それは承知ですけど、もはやレースが人物・舞台・物語を先に進めるためだけの設定になってしまっているのは残念。


●ジョニィは次なる「死体」の眠るポイントを発見。3rd.STAGEのコース上にあるフットルース山の頂が、ジョニィの腕に刻まれた「crus」と同じ形だったのです。まさかあの文字自体が場所を示していたとは思いませんでした。面白い仕掛けですね。さらに深読みすれば、文字の上に「〜」がある「u」の部分で何かを動かせ(「movere」)ば、「死体」が現れる…のかも。
大統領はなんと「死体」の心臓を手に入れていました。ドクドクと脈打ってますんで、正確には「死体」ではなさそうです。聖人中の聖人は死ぬ事さえない…?見た目に反して考察力や勘も鋭く、「死体」の保有者として選ばれているだけあって、だんだんと大統領に威厳が出て来た感じ。トボけた所もいい味出してます。よっ、大統領!ニクイよ、このっ!「死体」を持っているって事は、大統領もスタンド使いなのでしょうね。心臓という核たる部分だし、テロリスト共をまとめてるくらいだから、かなり強力な能力と思われます。時間系?
スティール夫人がそんな大統領の胸を覗き見してました。彼女が今後、どう動くかにも注目です。信念と命令の間でくすぶっているスティールの心に、何か影響を与える事は出来るのでしょうか?私としては、「死体」絡みのバトルや展開は最終STAGE前に全てのケリをつけてほしいところ。最後のSTAGEだけは、そーゆー余計で無粋なものは一切抜きにして、愚直なまでにシンプルで熱いレースを魅せてほしいです。気が早いけど。


●「死体」と言えば、ポコロコもすでに「死体」の一部を手に入れているのかもしれません。故郷・ジョージア州からサンディエゴまでの道中で、気付かぬうちに取り憑かれていそう。あるいは、ジプシーの占いババが「死体」を持ってて、ポコロコが保有者に選ばれた…?彼の幸運が2ヶ月間限定である事がずっと気になっていたんですが、この能力が「死体」によるものならば納得です。ジョニィのように、「死体」を取り出せば同時に能力も消失するのでしょう。あの幻覚さんも、チュミーちゃんと同じ「死体」の守護精霊っぽいですね。
そう仮定するなら、彼の持つ「死体」は最終STAGE前後に奪われる事になると思われます。それを手にするのは大統領か、ジョニィか、はたまたそれ以外の誰かか?幸運を発揮している間にどれだけポイントを稼げるかが、優勝への鍵となりそうですね。意外とこの3rd.STAGE、さりげなく1着ゴールするかも。2nd.じゃ、まるで触れられずに終わっちゃったし。


●さて、今回の目玉はなんと言ってもディエゴ。ようやく彼のパーソナリティが明らかにされてきました。カネと勝利のためならば、どんな汚い事でもやってのける性格のようです。ジョニィには「人間として最低」とまで評されていました。宇宙や運命がどう変わっても、DIO=悪は不変…?それが嬉しくもあり、悲しくもあります。「DIO」という存在が無条件で絶対悪なら、彼がなんだか哀れに思えてくる。他者を受け付けない態度やプライドの高い性格でみんなに誤解されてるけど、根は案外いいヤツ…だったりしないかな。
そして、驚愕のディエゴサウルス!これまた豪快な人間のやめっぷりです。あの鋭い眼光、爪と牙。不気味で不可解な言動。きっと「それは無いだろう」と思いながらも、どこかで吸血鬼化を連想させられた「ジョジョ」読者も少なくないでしょう。読者の先入観や固定観念を逆手に取っての恐竜化。さすがに戸惑いました。ただ、「恐竜」という太古のロマンに満ちた題材は、以前から荒木先生に取り扱ってほしいと思っていたので期待は膨らみます。
恐竜化はスタンド能力ではない気がしますね。むしろ、それこそ石仮面による吸血鬼化に近いものでは?化石で頭を傷付けた際、恐竜のDNAか何かが脳に侵入し、眠れる未知なる力を引き出す。そして、ディエゴの肉体を遺伝子レベルで変質させてしまった…とか。夜になると恐竜になってしまうって設定もありそう。誰も彼もがスタンド使いになるより、そういう変わり種がいてくれた方がバラエティー豊かで楽しめます。最終的には恐竜人間に進化すると予想。吸血鬼ほど異常なパワーはないけど、日光は平気。人間・恐竜人・恐竜の3バージョンに、自在に変化できるようになると見た。


★荒木先生がインタビューで話していた通りの、RPG的なストーリー展開(唐突な点も多いけど)。旅をしている雰囲気が出て来ました。謎やレースよりもキャラクターの魅力で読者を引っ張っていってる印象も強く感じます。ジャイロがとにかく人間臭くて魅力的。レース着順に大慌てしたり苦悩したりする姿も笑えるし、それでも根拠のない自信と余裕に溢れてるトコも憧れます。あの悪そーな笑顔がやっぱ最高。
ジョニィとディエゴの会話シーンも、なんとも感慨深いものがありますね。ジョナサンとディオの時空と運命を超えた邂逅。ジョニィはいきなり露骨に警戒心と嫌悪感を剥き出していますが、これが和解への布石だったらいいなあ。せっかく因縁を断ち切った世界なんだから、「宿敵」ではなく「好敵手」であってほしい。一方、ジャイロはそれほどディエゴを嫌ってはいないように見えました。ジョニィ然りディエゴ然り、血気盛んでタフな精神を持つヤツには「ほォ〜お、いい度胸じゃあねーか」と認めるところがあるのかも。
そのディエゴがどのような形で関わってくるかが、これからの見所です。恐竜と化した彼は何を思うのか?彼もまた奇跡の力を求め、「死体」を集めようと目論むのか?あくまでレースの優勝のみにこだわるのか?そして、大統領の刺客とジャイロ達の戦いには絡んでくるのか?




(2005年7月18日)




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