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ここに書いているのは、スタンドの個人的な解釈に過ぎません。

原作の設定・描写をベースに、
勝手に考察・妄想しただけのものです。
正確な公式データが欲しいという方には何の役にも立ちませんので悪しからず。




セト神 / 本体: アレッシー
< 生物を「幼児」化する能力 >




「エジプト9栄神」第5の神「セト神 (SETHAN)」のカードの暗示を持つ。
カードには、ツチブタかアリクイか鳥にも似た頭部を持つセト神の姿が描かれている。このセト神は、偉大なる強さを誇る「嵐と暴力の神」であり、「破壊の神」とも言われる。また、「敵」や「悪」をも象徴し、繰り返される争いを示している。

なお、この「エジプト9栄神」とは「ジョジョ世界」独自の概念であり、カードとしても表されている。我々の世界には存在しない概念ではあるが、タロット・カードの起源・源流と言われているようだ。
各々の神の番号や位置付け、役割などについては謎が多いものの、その名からして、エジプトを栄えさせた神々である事は間違いない。恐らく、この9柱の神々による創世神話が、(「ジョジョ世界」の)エジプトでは古代より語り継がれているのだろう。「精神世界の成長過程」を意味するタロット・カードの前身として、「エジプト9栄神」のカードは「物質世界の成り立ち」を意味しているのかもしれない。
また、タロット・カードと同様に、「エジプト9栄神」のカードを用いる占いやゲームも存在している可能性がある。その場合、カードの縦横が違うものも混在しているため、タロットとは異なるルールなのだろう。




<特徴>
@スタンドが発現した経緯は不明。


A本体:アレッシーの「影」と一体化した、実体化スタンド。「影」のスタンドであるため、全身は真っ黒。
そのヴィジョンの頭部は、カードに描かれたセト神の形に近いようだ。両目だけはギョロっと見開かれ、「影」から浮かび上がっている。


B通常は「平面」の状態で、ごく狭い隙間などにも侵入できる。だが、ヴィジョンの一部を「立体」として浮き上がらせる事も可能。
ちなみに、「影」のスタンドではあるものの、立体化した時には『セト神』自体にも影が出来る。


C『セト神』のヴィジョンは、アレッシーの「影」の形を反映する事が出来る。
よって、アレッシーが武器を手に持てば、『セト神』もその武器を同様に使えるのだ。当然、その「影」の武器は、スタンドに対しても有効である。
逆に、アレッシーの「影」の形を反映せず、そのままのヴィジョンに固定する事も可能。アレッシーが両手でJ・P・ポルナレフを掴んでいるのに、『セト神』は斧を持っていたのはそのためである。


Dアレッシーの「影」から分離する事が出来ないため、射程距離は事実上「ゼロ」と言える。
ただし、「影」は伸縮自在であり、伸び縮みする事である程度は移動できる。その移動範囲は最大10mほどのようだ。


E「影」そのものを傷付ける事は何者にも出来ない。よって、このスタンドにはダメージの概念は無いに等しい。
また、もし仮にダメージを受ける事があったとしても、他の物質と同化した実体化スタンドであるため、本体にフィードバックはしないだろう。


Fパワーもスピードも人間並み(アレッシーと同じくらい)だが、その能力により、相対的に強くなる。
同年齢の中では大した事なくても、「幼児」にとっては、恐るべき強さを持った「大人」なのだ。




<能力>
生物を「幼児」化する能力



@生物を「幼児」化する能力を持つ。
――いつの世も愚かで醜い戦争や差別を繰り返し続ける、人間の「弱さ」「幼稚さ」「未熟さ」を象徴する能力である。


A『セト神』に「影」を触れられた者は、その肉体が「幼児」にまで若返っていく。
それは即ち、脳や精神も若返る事を意味するのだ。大人であった頃の記憶はどんどん薄れていき、知能も低くなっていく。
ただ、どんなに幼くなってしまっても、『セト神』と本体:アレッシーについての記憶は残っているようだ。「今、自分がアレッシーという男に襲われて、若返らされている」という事実だけは、なんとなく認識できている。


Bスタンドが目醒める以前にまで若返ってしまえば、必然的にスタンドも使えなくなる。
生まれついてのスタンド使いであっても、スタンドも本体同様「幼児」化し、弱まってしまう。


C肉体が「幼児」化すれば、若返る以前に負っていた傷病も消えて失くなる。また、「幼児」化している時に負った傷も、能力が解除されると消滅する。
ただし、死体を若返らせて生き返らせる事は出来ないし、「幼児」化している時に死んだ者は能力が解除されても死んだままである。


D同時に複数人を「幼児」化させる事も可能である。


E能力射程は数十〜数百mほどと思われる。かなり遠くまで離れない限り、この能力からは逃れられないだろう。


Fこの能力は、弱い者いじめ大好きで、クソガキを一方的に嬲る事に快感を覚える本体:アレッシーの変態性・異常性が発現したものでもある。
よって、「本来の年齢」とは無関係に、「影」に触れられた者は「幼児」にまで一気に若返ってしまう。老人であるジョセフ・ジョースターを18歳の全盛期にまで若返らせる……といった事は出来ないのだ。


G「幼児」化の度合いは、「影」に触れられた時間が長いほど大きくなる。
まず前述の通り、ほんの一瞬でも触れられれば、一気に「幼児」化する。「幼児」化した後は、一瞬触れられるだけで「現在の年齢」の2分の1程度の年齢へと、さらに若返ってしまう。
作中でのJ・P・ポルナレフは、当時24歳くらいだったが、まず最初に7〜8歳に「幼児」化。その後も、一瞬触れられて4〜5歳に、またまた一瞬触れられて2〜3歳に「幼児」化が進行してしまった。


H十数秒も「影」に触れられていると、「幼児」どころか「胎児」にまで若返ってしまう。
ここまで若返ると、まったく身動きも取れないし、思考すら出来ない。それ以前に、母親の胎内にいない「胎児」は、短時間で死んでしまうのだ。


I「ジョジョ世界」におけるというものには、その者の魂がごくごく僅かながら投影されているらしい。
とは言え……、それは通常、たとえ影に何をされようと、その者には何の影響も無い程に微弱でか細い繋がりに過ぎない。しかし、逆に言えば完全に無警戒・無防備な箇所であり、その隠れた急所を突ける能力を持つスタンドも稀に存在する。(例:『ブラック・サバス』『マリリン・マンソン』『カリフォルニア・キング・ベッド』等)
「影」のスタンド『セト神』も、そのか細い繋がりに侵入できるからこそ、その奥から「年齢」や「経験」をごっそり刈り取ってしまえるのだろう。




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