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『ソフト&ウェット』でいろいろ奪ってみよう





「ジョジョリオン」の主人公(「吉良くん」と仮称)のスタンド、その名は『ソフト&ウェット』。その能力とは、「星のアザ」より放たれた「しゃぼん玉」が割れる時に触れていたモノから「何か」を奪う能力
これを書いている2011年10月28日現在、連載は第5話まで進んでいます。しかし、その能力の全容は謎のベールに包まれたまま。今後、徐々に詳細が判明してくるとは思いますが、今のうちだからこそ予想や考察を楽しむ事も出来ます。今回は、『ソフト&ウェット』の能力で「何を」奪えばどうなるのか?これを予想しながら、とりとめもなく書き綴っていきましょう。


まず、第5話までで吉良くんが実際に奪ったものをまとめてみます。

 ・常秀から「視力」を奪った  何も見えなくなった。
 ・婦警さんから「水分」を奪った  ノドが渇いた。
 ・壁やガラスから「音」を奪った  砕いても割ってもサイレントになった。
 ・床から「摩擦」を奪った  すんごいツルツルになった。
 ・「操り師」から「視力」を奪った  ほとんど見えなくなった。(奪う度合いを調節)

正直、これだけでも『ソフト&ウェット』の底深さが垣間見えてきますね。底深いというより、底なしというべきか。奪った例の1つ1つが、それのみで1体のスタンドの能力になり得てしまう程です。奪っていられる時間はごく短い時間なんでしょうけど、一見すると万能すぎるこの能力。では、他には一体、「何を」奪う事が出来るのでしょうか?以下、予想を箇条書きで延々と書いていきます。
(果たして、ここに書いたものが作中でも奪われてしまうのか?それとも、私如き凡人には想像も出来ない「何か」が奪われるのか?……そんな事を考えて遊ぶのも、予想の楽しさであります。)



< 予想 >

 ・「色」を奪う  無色透明になる。あるいは、色が薄くなる。
 ・「匂い」(もしくは「嗅覚」)を奪う  無臭になる。何も匂わない。
 ・「味」(もしくは「味覚」)を奪う  食べても味がしなくなる。
 ・「感触」(もしくは「触覚」)を奪う  触れても何も感じない。
 ・「硬さ」を奪う  ふにゃふにゃに柔らかくなる。
 ・「速度」を奪う  停止する。あるいは、遅くなる。
 ・「重さ」(もしくは「重力」)を奪う  めっちゃ軽くなる。もしくは、無重量でフワフワ浮く。
 ・「文字」を奪う  本とかが白紙になっちゃう。あるいは、一部分を奪って、内容改竄。
 ・「熱」を奪う  冷める。消火したり、挙句には凍ったりする。
 ・「確率」を奪う  狙った通りのサイコロの目しか出ない、とか。
 ・「傷」(もしくは「ダメージ」「疲労」「症状」)を奪う  元気に回復する。壊れていた物が直る。
 ・「運」を奪う  ツキに見放され、イヤな事ばっか起きる。
 ・「大きさ」を奪う  小さくなる。
 ・「長さ」を奪う  短くなる。
 ・「傾き」を奪う  急斜面でも普通に真っ直ぐ立てる。
 ・「汚れ」を奪う  ピッカピカにキレイになる。清潔。
 ・「厚み」を奪う  薄っぺらのペラペラになる。
 ・「浮力」を奪う  水に浮けず、沈んでいく。水泳選手や発砲スチロールですら。
 ・「高度」を奪う  高い山の頂上でも酸素が濃くなって、高山病にならずに済む。
 ・「鋭さ」を奪う  よく切れる刃物もナマクラに。何も切れない、刺せない。
 ・「形」を奪う  思い通りの形に変えられる。
 ・「状態」を奪う  煙がカチコチに固まったり、壁が水のようになったり、とか。
 ・「強度」(もしくは「靭性」)を奪う  どんな頑丈な物も脆くなってボロボロに。
 ・「年齢」を奪う  若くなってピチピチお肌に。
 ・「影」を奪う  光が当たってなくても、明るくなってよ〜く見える。
 ・「穴」を奪う  ドーナッツでさえも穴が無くなり、ただの揚げパンと化す。
 ・「変化」(もしくは「反応」)を奪う  そのままの状態で維持される。
 ・「有毒性」(もしくは「有害性」)を奪う  無毒化・無害化。これで安心。
 ・「流動性」を奪う  水や煙も固定されて、上に立てるようになる。
 ・「バランス」を奪う  安定性を失い、勝手に落っこちたり、マトモに歩けなかったり。
 ・「時間感覚」を奪う  実際の時間よりもえらく長く感じたり、短く感じたりする。
 ・「磁力」を奪う  磁石もただの石に。
 ・「体温」を奪う  奪われた部分は病気になるよ。
 ・「鉄分」を奪う  血が黄色くなって呼吸が苦しくなるよ。
 ・「リズム」を奪う  不規則な動作になっちゃって大変。
 ・「痛み」を奪う  殴られても切られても痛くない。でも、ダメージは普通にある。
 ・「圧力」を奪う  気圧や水圧を下げたり。
 ・「部品」を奪う  機械が故障する。
 ・「接着力」(もしくは「粘着力」)を奪う  くっ付いていた物が取れたり剥がれたり。
 ・「衝撃」を奪う  殴られたり事故ったりしても問題なし。
 ・「振動」を奪う  揺れが収まる。
 ・「反射」を奪う  物の見え方が変わり、位置や状態が把握にしくくなる。鏡も自分を映さない。
 ・「裏」を奪う  両面とも表になる。コイントスも無敵。人間に使えば、前も後ろも顔になったり。



――とりあえずは、こんなところでしょうか。マジでこんな事が全て可能であるなら、応用が利きすぎてヤバイです。『アクトン・ベイビー』も、『スパイス・ガール』も、『ジャンピン・ジャック・フラッシュ』も、『ホワイト・アルバム』も、『クレイジー・D』も、『リトル・フィート』も、『ソフト・マシーン』も、『セト神』も、『スカイ・ハイ』も、『メタリカ』も、みんなビックリです。複数のスタンドを所有しているに等しい、この反則っぷり!
そもそも、「奪う」と一言で言っても、その基準や尺度は1つではありません。例えば、上記の予想の中に「重さ」という基準・尺度がありますよね。でも、これを逆に考えて、「軽さ」という基準・尺度で捉えるとどうでしょう。「軽さ」を奪う。つまり、モノを重くする事になるワケです。他にもいっぱいあります。「硬さ」の逆で、「柔らかさ」を奪えば、モノが硬くなる。「色」とは逆に、「透明度」を奪えば、モノに色が付いたり濁ったりする。「運」とは逆に、「不運」を奪えば、ラッキーな事ばかり起きる。「確率」とは逆に、「確実性」を奪えば、不確定要素が増える。「鋭さ」の逆に「鈍さ」を奪えば、まんまるいボールですら鋭い刃物のような切れ味を宿したりする。「音」の逆に「防音性」を奪えば、ブ厚い壁の向こう側の囁き声までもよく聞こえる。「滑らかさ」「潤滑性」を奪えば、摩擦や抵抗が増して、油や氷の上であろうと滑らなくなる。「若さ」を奪えば、ヨボヨボに老いてしまう。
「奪う」という事は、今の力の「限界」や邪魔な「壁」を取り除くという事でもあります。それは即ち、今までとは異なる形や力、新しい可能性を「与える」という事に他ならないのです。このように『ソフト&ウェット』は、ちょっとした認識やセンス、アイディア次第でどうにでもなってしまう、自由なスタンドなのでしょう。


ただ、いくら自由と言っても、何でもアリでは駆け引きもサスペンスも成立しなくなっちゃいます。『ソフト&ウェット』にだって、能力の制限はあって然るべき。きっと奪えないものもあるはずです。次は、それを勝手に考えてみたいと思います。
まず、心理的・精神的なものは奪えないと見ました。例えば……、「怒り」や「悲しみ」、「憎悪」、「恋」、「スゴ味」、「誇り」、「勇気」、「恐怖」、「敵意」、「欲望」。あるいは、「注意力」や「記憶力」、「認識力」、「集中力」、「知能」、「知識」、「無意識の癖」。ルパンのように、心を奪う事までは出来ないのです。
また、相対的・抽象的・概念的なものも奪えません。それは、「価値」だとか、「正義」だとか、「真実」、「権力」、「名前」、「常識」、「立場」、「資格」、「権利」、「名誉」、「順番」、「経験」、「技術」、「気配」、「存在感」、「カッコ良さ」、「面白さ」……等々です。
あと、やはり命に直接関わるものも奪えないでしょう。「命」そのものであったり、「寿命」、「魂」、「鼓動」、「心臓」、「脳ミソ」、「呼吸」なんかも無理なんじゃないかな。また、婦警さんから「水分」を奪ってましたが、あれはノドが渇く程度だったからOKでした。恐らく、命に危険が及ぶレベルの、大量の「水分」は奪えないはず。そうでなければ、全てのバトルが「しゃぼん玉」を当てただけで終わっちゃいますし。
それから、スタンド能力に関わるものも奪えません。「スタンド」自体を奪ったり、スタンド能力の「効果」を奪ったりは不可能。敵スタンドの戦力を無効化、などという都合の良い事は出来ないのです。
ついでに言っとくと……、「運命」のように、あまりに巨大で絶対的なものも当然、奪いようがないと思われます。

具体的な物質や機能物理的な現象や性質。そういったものだけを、誰も殺したり傷付けたり(何も壊したり)しない程度に奪うことが出来るのです。突き詰めて考えれば、感情とかだって物理現象ではあるんでしょうが、そこはイメージやニュアンスで何となく分かっていただければと思います(笑)。
まあ、仮に予想通りの制限があったとしても、一般的なスタンドに比べれば、やっぱし万能な感のあるスタンド。けれど、だからこそ、荒木先生の常識外れな発想やブッ飛んだ描写が遺憾なく発揮できる気もします。何でも出来ちゃう中で、吉良くんと『ソフト&ウェット』に何をさせるのか?そんな荒木先生の取捨選択が、進む方向が、今後の見所の1つにもなりそうです。



(ちょっとだけ追記)
「ジョジョリオン」第1話の感想(こちら)にて、私は「たぶんマイナスねじ的なデザインは彼のシンボルの1つなのでしょう。それが何を意味するのかは、おいおい考えていきたいと思います。」と書きました。今、改めて考えると、何を意味するのかはもはや明白。まさしく、彼のスタンド『ソフト&ウェット』の能力そのものを暗示しているのでしょう。
何かを奪う能力とは、言い換えれば、何かをマイナスする能力。そのため、マイナス記号が吉良くんのシンボルとして描かれたのです。ひょっとしたら、吉良くんが成長したり記憶を取り戻したりといったキッカケにより、『ソフト&ウェット』も進化を遂げ、逆にプラス記号がシンボルとなる日が訪れる……かも??




(2011年10月28日)
(2011年11月1日:ちょっとだけ追記)




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