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ここに書いているのは、スタンドの個人的な解釈に過ぎません。
原作の設定・描写をベースに、
勝手に考察・妄想しただけのものです。
正確な公式データが欲しいという方には何の役にも立ちませんので悪しからず。




ストレングス (力) / 本体: フォーエバー
< 「大自然」のエネルギーを取り込む能力 >




8番目のタロット「力 (STRENGTH)」のカードの暗示を持つ。
カードには、ライオンの口に手を掛ける屈強な男が描かれている。(マルセイユ版やウェイト版では女性が描かれているのだが、ラッキーランド版タロットでは何故か男性である。)男の腕には、「獅子座」のシンボルらしきマークが刻まれている。獅子座=獅子宮は、「力強さ」「快活さ」「情熱的」、または「傲慢」「自惚れ」などを示す。(恐らく、フォーエバーの星座でもあるのだろう。)
男が猛獣を力で捻じ伏せているが、それは単なる腕力だけではなく、確固たる自信と勇気がなければ決して実現できない事だろう。彼の頭上に浮かぶ「無限大」のシンボルも、彼の肉体と精神の力強さを物語っている。また、ライオンは「動物的本能」「野性」を、それに対する男は「人間的理性」「知性」を意味してもいる。それら2つの力のバランスが保たれている状態を表しているのだ。
このように、「挑戦」「強い意志」「秘められた本能」「勇気」「知恵」「本能と理性の統合」などを象徴するカードなのである。




<特徴>
@スタンドが発現した経緯は不明。


A本体:フォーエバーは、オスのオランウータンである。かなり知能が高く、しかもエロい。作中で登場した、最初の「人間以外のスタンド使い」でもある。
オランウータンは人間の数倍のパワーを有しており、必然的にその生命エネルギーやスタンドパワーも非常に強い。


B作中では、オンボロな小型船と一体化した実体化スタンド
全長数百mもの大きさを誇る貨物船そのもののヴィジョンを持つ。その巨大さは、作中に登場したあらゆるスタンドの中でもダントツで最大である。


Cとんでもない大きさのスタンドだが、反面、本体:フォーエバーが「媒体」に直接触れていなくては発現できない。
また、本体がスタンドからある程度の距離まで離れてしまうと、強制的に解除される。これは『ホウィール・オブ・フォーチュン』に似た特徴でもある。


Dベテランの水夫達に調べられても違和感を抱かれないほど、正確に貨物船が形作られている。
フォーエバーが「船の構造」を全て理解できているかは疑問だが、少なくとも外見上は完璧と言える。それだけでも、フォーエバーの知能の高さが窺えよう。


E貨物船自体がスタンドであったため、船の全てを自在に操作できた。クレーンや扇風機、窓ガラス、ホースなど、船内のありとあらゆる物を操って攻撃してくる。
さらには、船体そのものに本体や敵をめり込ませる事も可能であった。そうする事で、本体は壁や床をすり抜けられるし、敵(スタンド含む)を船体でガッチリ固定して捕縛できるのだ。圧迫を強め続ければ、捕縛した敵の肉体は切断され粉砕されるだろう。


Fその巨大さと、多少の変形が可能な性質ゆえ、スタンドがダメージを受ける事はない。
いくらか破壊されたところで擦り傷程度のダメージに過ぎないであろうし、破壊箇所を修復すれば回復もするだろう。事実上、ダメージという概念は存在しないに等しい。
また、他の物質と同化した実体化スタンドであるため、スタンドのダメージも本体にフィードバックしない。




<能力>
「大自然」のエネルギーをスタンドに取り込む能力



@いくら本体:フォーエバーが強い生命エネルギーを秘めているにしても、一個人が生み出せるスタンドパワーには限度がある。
あのあまりにも異常な巨大さを実現させたのが、この能力なのだ。


Aこの能力は、「本能と理性」「野性と知性」をより高い次元で統合させるための能力でもある。
まず、本体である「フォーエバー(=動物)」を、カードの「ライオン」に当てはめたとしよう。その時、カードに描かれた「男」は、「人間」を示す事となる。この「動物」と「人間」の力を統合させた結果が、『ストレングス』の発現条件やヴィジョンに表れている。「人間」の力の象徴とも言える「機械」と、「動物」の力である「溢れる生命エネルギー」とを融合させて発現するのが『ストレングス』なのだ。なお、「媒体」は「機械」であれば良く、必ずしも船でなくてもスタンドに出来る。
一方で、知能の高い「フォーエバー」だからこそ、カードの「男(=人間)」に当てはめる事も出来る。その時、カードの「ライオン」に相当するのが、動物を初め、あらゆる生物を取り囲む「自然」なのである。この「生物」と「自然」の力を統合させるために存在するのが、『ストレングス』の能力なのだ。
即ち、本体:フォーエバーは「人間」と「動物」と「自然」の力を橋渡しする存在となり、『ストレングス』はカードの「ライオン」と「男」の両方を司っているのである。


B「スタンド」とは基本的に、本体の「生命」や「精神(魂)」のエネルギーから生まれる「スタンドパワー」によって形作られ、強い「意志」や「感情」のエネルギーによってコントロールするものである。そのスタンドパワーは、本体の持つ才能・個性・欲望に最も適したバランスで、スタンドの「ヴィジョン」、「基本スペック」、「能力」にそれぞれ振り分けられる事になり、そうして1つのスタンドとして顕現する。
これに対して『ストレングス』の能力は、自らに直接作用する膨大な「大自然」のエネルギーを、自らの「ヴィジョン」を形成するスタンドパワーに変換して取り込み、その大きさや強度を増していくのだ。巨大であればあるほど、堅固であればあるほど、単純な「力強さ」も相対的に増していくだろう。


C「大自然」のエネルギーとは、例えば……、雨風の流れであったり、太陽の光や熱であったり、地面の振動や熱であったり、海水の流れであったりする。それらのエネルギーを、今現在この瞬間リアルタイムで受けている分だけ、自らのエネルギーと出来るのである。エネルギーの蓄積はほとんど出来ない。よって『ストレングス』は、無風状態の時よりも暴風雨に晒されている時の方が強いし、曇り空の時よりもカンカン照りの時の方が強いのだ。
作中において、フォーエバーは船に乗って「海」を渡って来た。海流や潮汐、波の動きなど、常に安定的にエネルギーが流動しているフィールドを選んだのだろう。そのため、『ストレングス』の巨大さを維持する事が可能であった。




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