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ここに書いているのは、スタンドの個人的な解釈に過ぎません。
原作の設定・描写をベースに、
勝手に考察・妄想しただけのものです。
正確な公式データが欲しいという方には何の役にも立ちませんので悪しからず。




サン (太陽) / 本体: アラビア・ファッツ
< 「太陽」のエネルギーを蓄積・放射する能力 >




19番目のタロット「太陽 (THE SUN)」のカードの暗示を持つ。
カードには、あらゆる生命を育む光を放つ太陽が描かれている。古代エジプトでも、太陽神ラーを「天地創造の神」として崇めていた。(このラーは、「エジプト9栄神」の1柱であるアトゥム神と同一視される事もある。)太陽こそが、命そのものであり、力そのものなのだ。
このように、「光」「幸福」「活力」「祝福」「成功」などを象徴するカードなのである。




<特徴>
@スタンドが発現した経緯は不明。


A太陽そのもののようなヴィジョンを持つ。


Bとてつもないパワーを有しているにも関わらず、射程距離は少なくとも100mを超えるほど長い。
かと言って、自動操縦でもなく、精密な射撃が可能であった。かなり特殊なタイプのスタンドである。




<能力>
「太陽」のエネルギーを蓄積・放射する能力



@このスタンドは本来、タロット・カードに描かれた「太陽」のようなヴィジョンを持つ小型のスタンドである。しかし、スタンド単体ではパワーが非常に弱く、ほとんど役に立たない。
しかし、その能力によって、本物の太陽の「光」や「熱」のエネルギーをその身に吸収・蓄積する事が出来るのだ。パワーが弱い分、射程も長く持続力も高い。そのため、戦いの前には長時間に渡って太陽光を浴び続け、そのエネルギーを限界まで溜め込んでいる。
そして戦いの際には、蓄積したエネルギーを解放・放射するのである。この時、解放したエネルギーがスタンド全体を厚く覆い、あたかも本物の太陽のような大きなヴィジョンとなる。人間は普段から宇宙に浮かぶ太陽を見慣れているせいか、まったく同じ姿形をしたこのスタンドがどのくらい離れた位置にいるのか、距離感を掴む事が困難になるだろう。


A溜め込んだ「光」と「熱」のエネルギーによって、周囲を強烈に照らす。能力射程はかなり広大で、半径十数km〜数十kmにも及ぶだろう。
その「光」は、夜の闇をも消し去り、まるで真っ昼間であるかのように錯覚させる。その「熱」は、周囲の気温を上昇させ、その場にいる者の生命力や思考力を蝕んでいく。
作中では、気温を摂氏70℃以上にまで急上昇させていた。ラクダさえも倒れ、サソリが死んで塵になっていくほどの暑さ・熱さであった。


B太陽のエネルギーを集中・収束して放射する事も可能。それはレーザー光線のような「光」と「熱」の弾丸となり、凄まじい破壊力を持つ。
スタンド自体に視覚はなく、本体の視覚を頼りに射撃する必要がある。だが、その割にはかなり正確で、狙い通りに標的に命中させられる。


Cこのエネルギーは周囲の環境そのものに作用しているため、本体:アラビア・ファッツもモロに影響を受けてしまう。
そんな強烈な「光」と「熱」を回避する目的で、作中では鏡張り&エアコン付きの快適な車に乗り、空条承太郎一行を尾行・攻撃して来ていた。


Dスタンドを介する事で、太陽のエネルギーにはアラビア・ファッツのスタンドパワーも混じり合っている。そのため、『サン』の「光」と「熱」の放射もまた、スタンド的なルールによって縛られている。本体に近ければ近いほど、パワーも精密性も高くなるのだ。
つまり、本体に近い場所ほど気温はより上昇し、光線の命中率もアップする。アラビア・ファッツが危険を顧みず承太郎一行に近付いていたのは、(「暑さで苦しむ様を見物したい」「直接見なければ射撃できない」といった都合だけでなく、)そういうルールの存在も理由の1つだったのだろう。
ちなみに、奇妙な事だが……、『サン』自体にどれだけ近付いても、暑さ・熱さにあまり変化はないようだ。重要なのは『サン』との距離ではなく、あくまでアラビア・ファッツとの距離なのである。


E能力を解除すると、その瞬間に本来の明るさや気温に戻る。


F太陽光に弱いDIOに始末されずにいた事から、『サン』の放つ「光」には紫外線は含まれていないのかもしれない。
純粋に明るく照らし、強く熱する事だけが目的の能力であるため、それ以外のあまり必要ない要素は除去されるのだろう。赤外線が多く含まれた熱線であり、吸血鬼を殺せるような力ではないのだ。




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