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ここに書いているのは、スタンドの個人的な解釈に過ぎません。
原作の設定・描写をベースに、
勝手に考察・妄想しただけのものです。
正確な公式データが欲しいという方には何の役にも立ちませんので悪しからず。




イエロー・テンパランス (黄の節制) / 本体: ラバーソール
< 「調和」を保つ能力 >




14番目のタロット「節制 (TEMPERANCE)」のカードの暗示を持つ。
カードには、両手に持つ壺から壺へ水を移し替えている天使の姿が描かれている。2つの壺は相反する要素を、移し替えられる水はエネルギーの流れを意味し、それらの動きや働きによって、世界や物事が成立し存続していく事を示している。天使はそれらの流れを絶やしたり乱したりしないために、常に平静さ・冷静さを保ち、力の配分を巧みにコントロールしているのだ。
このように、「調和」「順応」「節度」「融合」「臨機応変」「バランス」などを象徴するカードなのである。




<特徴>
@スタンドが発現した経緯は不明。


A生物の「肉」を喰らい、その喰らった「肉」と一体化した、実体化スタンド。ドロドロネバネバブニョブニョした粘液状・スライム状のヴィジョンを持つ。


B基本的には、本体が身に纏う装着型スタンドである。その粘性・弾性ゆえ、どんなに強いパワーで攻撃しても、エネルギーは分散・吸収されてしまう。
本体:ラバーソールは、そんな自らのスタンドを「力(パワー)を吸い取る鎧」「攻撃する防御壁」と評していた。
よって、このスタンドにダメージの概念は無いに等しい。また、もし仮にスタンドがダメージを負う事があったとしても、他の物質(いろんな生物の肉体がゴチャ混ぜになった「肉」)と同化した実体化スタンドであるため、本体にフィードバックはしない。


Cスタンドの一部を切り離す事も可能。
一旦、別の生物の「肉」に喰らいついたならば、射程距離の概念はなくなる。どこまで遠く離れても、「肉」を喰らう事を決してやめはしない。


D熱すれば液体状になって、さらに広範囲に飛び散る。逆に、冷やせば固体状になって、より深く鋭く「肉」に食い込んでいく。
一度「肉」を喰われたが最後。ラバーソールがスタンドを解除しない限り、もはや逃れる術はないのだ。




<能力>
「調和」を保つ能力



@この『イエロー・テンパランス』は、あらゆる生物と「調和」する能力を持つ。
生物の肉体に取り憑き、その「肉」を消化するように溶かして喰らい、自分の一部として取り込んで成長していくのだ。カブト虫であろうと、犬であろうと、人間であろうと、ザリガニであろうと、生物なら何でも喰らって吸収し、どんどん肥大化していく。
それは、まったく別種の生き物が、まったくの赤の他人が、異なる存在同士が……、このスタンドを通じて融和している状態、とも言えるだろう。『イエロー・テンパランス』は、「自己」と「他者」の区別も境界もなく交わり合い広がる「世界」であり、「生命のエッセンス」そのものなのだ。


A「調和」と「生命のエッセンス」の力を、「外の世界」との調和を保つために使えば、どんな生物にでもその形を変える事が出来る。不定形ゆえに変幻自在なのだ。
本体:ラバーソールは、変身させた『イエロー・テンパランス』を身に纏い、別人になりすますのである。この変身はかなり精巧で、単純な見た目のみならず、毛髪や衣服、声や匂いなども自由に変えられる。
作中では、花京院典明に化けた上に、そのスタンド『ハイエロファント・グリーン』まで「肉」で作ってみせた。(スタンドの「能力」までは再現できないが。)この世界と違和感なく調和し、誰もその変身に気付きはしないのだ。


Bあくまで身に纏うスタンドである以上、ラバーソールよりも小さな人物・生物には化けようがない。身体能力や記憶なども、さすがに変化できない。
その辺の能力の限界を見極めた上で、変身する人物・生物を決め、状況に適した振る舞いをする必要がある。


Cラバーソールはその性格ゆえに、このスタンドを完璧に使いこなせてはいなかった。
変身に気付けずにいる者を見下し、おちょくって挑発し、わざわざバレてしまうような言動を繰り返していた。また、自分の能力を過信するあまり、ちょっと予想外な事が起こるだけで「肉」のガードをうっかり解いてしまったりもした。
そういう意味では、なんとももったいない能力と言える。彼自身に平静さ・冷静さが備わっていて、節度を持った行動をしていたなら、間違いなく無敵の能力であったろう。(それすらも含めて「バランス」や「調和」が取れた能力、とも言えるかもしれないが。)




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