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ここに書いているのは、スタンドの個人的な解釈に過ぎません。
原作の設定・描写をベースに、
勝手に考察・妄想しただけのものです。
正確な公式データが欲しいという方には何の役にも立ちませんので悪しからず。




ザ・ハンド (手) / 本体: 虹村 億泰
< 「空間」を削り取る能力 >





<特徴>
@スタンドが発現した経緯は不明。
だが、本体:虹村 億泰(にじむら おくやす)が、兄:虹村形兆の持つ『矢』で射抜かれた事によって発現した可能性が高い。


A人型のヴィジョンを持つ、射程距離1〜2m程の近距離パワー型スタンド。
パワーもスピードも優れているが、精密な動作は不得意。
また、能力を使う際には、その「右手」で弧を描く動きをする必要がある分、どうしても大振りになってスピードも落ちてしまう。


B口はいつも半開きで、底知れぬ不気味さとアホっぽさを漂わせる。
円柱型の頭部は、競走馬のブリンカーのようなプロテクターで包まれ、両目が半分ほど塞がれている。本体:億泰の直情的で猪突猛進な性格が反映されている、と言えよう。
手の甲や足の付け根、首周りに、「¥」「$」の記号が刻まれている。また、両肩は、トゲトゲの付いたプロテクターで覆われている。
能力の核となる「右手」には、蜘蛛の巣にも似た網の目模様が描かれている。




<能力>
「空間」を削り取る能力



@『ザ・ハンド』の「右手」は、この世のありとあらゆる物質を「空間」ごと削り取ってしまう。
削り取られた物質や「空間」がどこへ行ってしまうのかは、本体:虹村 億泰にも分からない。恐らく、億泰が存在している世界とは別の次元の、どこか遠い世界(「パラレル・ワールド」か、誰にも観測できない異空間・亜空間)へと送られているのだろう。そこから元の世界に戻って来る事は、絶対に不可能である。
つまり、本質的には「移動」「移送」の能力であり、「破壊」や「消滅」自体が目的の能力ではないのだ。「右手」は言わば、別の世界への「入り口」「扉」なのである。


A削り取られた「切断面」は、数瞬後には閉じて、物質も「空間」もピッタリと「接合」される。
この現象を利用した「瞬間移動」も可能である。「空間」の接合方向は、億泰の意志で、ある程度はコントロールできる。自分が「瞬間移動」するか、相手を「瞬間移動」させるか、お互いに「瞬間移動」して近付き合うか、選択できるという事だ。
また、「接合」時、軽い物質には慣性が働くようである。周囲の状況をよく確認していないと、思わぬ物を引き寄せ、慣性ゆえに自分自身に命中してしまう恐れもある。


Bただし、「切断面」の「接合」は、強い力で固定されている物質には働かないらしい。
そのため、扉や看板を削り取った時は「接合」したが、地面を削り取っても、地面はそのままの形で残ってしまった。「空間」を削り取っても、固定されていない人間や植木鉢は「瞬間移動」したが、固定されている塀や家はそのままであった。


C「切断面」の「接合」現象は、「切断面」の周囲数m〜十数mほどの範囲の「空間」内で発生する。その範囲内の「空間」が強引に引き伸ばされる形で「接合」されるのだ。したがって、世界や宇宙全体が引き寄せられる、というような事は起こらない。(もっとも、引き伸ばされている「空間」内では、物の見え方なども歪んでしまうだろうが。)
そして「ジョジョ世界」には、世界自体が自ら正常な状態に戻ろうとする、言わば「世界の修復力」(自己修復力・自浄力)とでも呼ぶべき力が働いている。この力が作用し、「接合」で引き伸ばされてしまった「空間」も次第に元の状態へと戻っていく。『ザ・ハンド』を使う度に世界がちょっとずつ狭くなる、などという事も起こらないのだ。


D無論、この削り取る能力は、億泰自身の意志で発動する。能力を発動させなければ、「右手」で普通に物に触れたり持ったりする事が出来る。


Eこの大雑把で豪快な能力は、本体:億泰の「思考の単純さ」「心の強さ」が顕れたものである。
どんな不幸な出来事が起きようと、どんな不遇な状況に置かれようと、億泰は決して「運命」を呪ったり他人を憎み続けたりはしない。あまり深く思い悩む事はせずに、自分の気持ちにケジメや折り合いを付け、切り替えていける男である。「小難しい事情」を頭から追いやり、「負の感情」を心から消し去り、人生を明るく楽しく謳歌していける男である。そんな、愚直なまでにシンプルで真っ直ぐな精神が、この『ザ・ハンド』を生み出したのだ。
「右手」である理由も、幼い頃から自分を守り導いてくれた兄:形兆の「右手」が心に強く焼き付いていたから……等と考える事も出来なくもないが、単に「利き手で使いやすい」というだけの理由からなのかもしれない。




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