TOP  戻る



ここに書いているのは、スタンドの個人的な解釈に過ぎません。
原作の設定・描写をベースに、
勝手に考察・妄想しただけのものです。
正確な公式データが欲しいという方には何の役にも立ちませんので悪しからず。




ビタミンC / 本体: 田最 環
< 生物を「軟化」させる能力 >





<特徴>
@本体:田最 環(だも たまき)は「岩人間」である。「岩人間」の95%はスタンド使いであり、恐らく生まれついての能力と思われる。
この「岩人間」とは、「ヒト(ホモサピエンス)」のような炭素系生命とはまったく別種のケイ素系生命である。外見は「ヒト」と見分けが付かないが、生態や思想はまるで異なり、両者が理解し合う事は決してない。


A下向きに生えた2本の角が特徴的な、悪魔を彷彿させるヴィジョンのスタンド。頭部のシルエットは『キング・ナッシング』にも似ている。
額や角の先端部、首周り等には「C」の文字が散りばめられている。また、顔面や角の表面には「手型」が描かれている。胴体や下半身には明確な形が無く、不定形で不安定なエネルギーが「帯状」「束状」となって無数に伸びているだけと思われる。


B上記Aで述べた、胴体・下半身の不安定なエネルギーは、本体:田最環の手のひら等から分泌された「汗」と一体化し、粘液状の「触手」となる。この状態になる事で、エネルギーは「具体的な形」と「安定性」と「強い力」を得るのである。その反面、「汗」と一体化しているため、「触手」が物質を透過する事は出来ない。「触手」は「腕」と「手」の形状を取り、粘液だけあって、触れるとヌルヌルベトベトしている。
また、「触手」を切り離し、「手型」「指紋」の形状で動かす事も可能。この場合、時間の経過が関係しているのか、「手型」「指紋」の数は徐々に増殖していくようだ。


C近距離タイプのスタンドではあるが、「能力」の方に多くのスタンドパワーを割いており、直接的な戦闘にはあまり向かない。
ただ、複数の「触手」から繰り出される攻撃を、全て交わし切る事は極めて困難である。「指紋」や「手型」も、その形状ゆえにスタンド能力とは気付かれにくく、ターゲットをじわじわと追い詰める事が可能。決して高くはない「基本スペック」を補って余りある利点を備えている。




<能力>
生物を「軟化」させる能力



@このスタンドの「触手」(「手型」「指紋」も含む)と接触した生物の肉体は、皮膚の内側からだんだんと軟らかくなっていく。
初めは、体内がグニュグニュと異常に柔軟になり、次第に自分の肉体を支える事すら出来なくなってしまう。やがて「軟化」が究極にまで進行すると、体内のみならず皮膚まで「溶解」したかの如くトロトロになる。もはや生物としての本来の形さえ保てない。


A「軟化」の度合いは、ある程度の調整が可能らしい。「溶解」にまでは至らせず、肉体にゴムのような「弾性」を持たせる事も出来る。
「溶解」にまで度合いを進めると、肉体は「粘液」「粘膜」そのものと化してしまうだろう。この「粘液」は、本体:田最 環の意志によって性質を変化させ、「粘着性」を持たせる事も「潤滑性」を持たせる事も可能である。千円札で腕を切断する事も、体内で魚を泳がせる事も容易い。


Bスタンド・ヴィジョンが本体から離れて行動可能な範囲である「射程距離」、スタンド能力の効果が維持可能な範囲である「能力射程」。これらは本体の心身のコンディションによって僅かな増減をする事はあっても、劇的な変化が起こる事は極めて稀であり、おおよその範囲は定まっている。また、これらの射程内において……、スタンドは通常、本体やヴィジョンをスタンドパワーの「中心」とし、その「中心」から離れれば離れるほど発揮できるスタンドパワーが弱まっていく。ただし、この基本的ルールを逸脱する事が出来るスタンドも存在する。それは、自らの「結界」を持つスタンドである。
「結界」とは、特定の条件を満たした状況・環境を意味し、その条件はスタンドによって異なる。多くの場合、本体とは別のもう1つのエネルギー源とするか、空間そのものを自らの能力で汚染・支配する事が必要である。どうあれ、「結界」内に入る事が出来たスタンドは、本来の「射程距離」「能力射程」を超えてスタンドパワーを持続する事が可能となるのだ。
『ビタミンC』も自らの「結界」を持つスタンドであり、その「結界」とは「手型」「指紋」による包囲である。『ビタミンC』の本来の能力射程は、数m程度と思われる。環との距離が離れるほど、「軟化」の効果も弱まっていくだろう。しかし、「手型」「指紋」にビッシリ覆われて取り囲まれた空間内は、『ビタミンC』の「結界」と化す。この「結界」を中心に、また数mの射程が確保でき、そうやって「結界」をどんどん広げていくのだ。作中では、東方邸全体を「結界」と化し、東方家の者達全員を囚えていた。


C「結界」はさらに、環との距離は無関係で、「軟化」の効果を最大限のまま保持する性質を持つ。
「手型」「指紋」の「潤滑性」ゆえに、摩擦力も打ち消され、どんなに強力なエネルギーをも滑らせてしまう。ドアを開く程度の事すら出来なくさせ、ターゲットを「結界」内に完全に閉じ込めてしまうのだ。ただし、何らかの方法でターゲットが「結界」の外に出ると、その者の肉体はたちまち元に戻ってしまう。


D『ビタミンC』の「触手」や、「軟化」させた生物の肉体を燃やしても、能力の効果は持続する。
それどころか、炎によって「手型」「指紋」までもが「塵」「灰」と化し、あちこちに舞い散って広がっていく。その「塵」や「灰」に触れた生物もまた、「軟化」の能力に侵されてしまうのだ。


Eこの「軟化」の能力は、ターゲットのスタンドにまで及ぶ。
ただし、生命を持たない物質や本体自身の肉体を「軟化」する事は不可能と思われる。(もっとも、ターゲットの肉体と一緒に、身に付けている衣服等は「軟化」できるようだが。)


F「軟化」自体に攻撃性は無い。全身が溶けてしまっても、ターゲットは意識こそ失うものの、生命には何ら影響を受けない。特に苦痛も無いようだ。能力が解除されれば、元通りの肉体に戻り、何事も無かったかのように行動可能になるだろう。
しかし、「軟化」した肉体を切ったり燃やしたり凍らせたりした場合は、その者の生命に直結する事態になる。なお、能力が解除されて少しの間は、「軟化」の効果が完全に消えはしない。それを逆に利用すれば、肉体の切断面同士を半ば強引に接着・癒合させたりする事も可能である。




TOP  戻る

inserted by FC2 system