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ジョジョの奇妙な冒険
黄金の風 (TVアニメ)






Episodio 06  ムーディー・ブルースの逆襲



今回は『ムーディー・ブルース』登場からズッケェロ戦決着まで。
もう完全に、アバッキオとブチャラティの回でしたね。冒頭では、まさかのアバッキオの過去エピソード!なんと2人の出会いまで、オリジナルシーンとして追加されています。原作のイルーゾォ戦での、過去エピソードから現在のアバッキオへと繋がっていく心境の流れが良かったんですが、随分とまた大胆な改変を。だとすると、アニメ版のイルーゾォ戦では、フーゴの過去がもっと詳しく描かれるのかもしれませんね。いっその事、小説「恥知らずのパープルヘイズ」を下敷きにしちゃってもいいな。アニメも小説も二次創作だから、リンクしても別にOKっしょ。
と、フーゴはひとまず置いといて……、アバッキオがブチャラティに自分の血をヒントとして残していくところも、原作よりもアバッキオの意志が明確に伝わりました。ズッケェロを倒した後、2人が微笑み合うシーンも絆が感じられます。そしてED後には、自暴自棄になっていたアバッキオをブチャラティがチームに誘い、導くシーンが描かれていました。最初と最後にアバッキオの過去を入れる事で、全体がまとまって引き締まりましたね。(あのスカウトのセリフがお互いにとって相応しいセリフなのかは、いささか疑問ではありますが。)
孤独と哀愁が漂う、まさしく男達のムーディーなブルースを聴いたかのような、しっとりとした気持ちに浸れました。社会から爪弾きにされ、どこにも居場所が無く、真っ当に生きる事も出来ないヤツら。そんな彼ら1人1人に悲しいドラマがあるのも5部の魅力なのです。


さて、本編となるズッケェロ戦ですが、こちらも盛り上がりました。『ムーディー・ブルース』登場シーンは勢いが無くてあっさりしてたけど……、「静」の迫力があったし、早送りやポーズなどの能力発動シーンはスゴくそれっぽい動きになってて気に入りました。ブチャラティとズッケェロの最後の一騎討ちの緊張感も最高。
セリフにしても描写にしても、原作以上に丁寧に理解しやすくしようというスタッフの気概と工夫を感じますね。何が「異常」で、何が「謎」で、何が「脅威」なのかを、ちゃんと分かりやすく見せようとしてくれてるっつーか。単なる原作再現のアニメでは無くなってきているのは、個人的には評価したいポイントです。ただ、それだけに、2隻のヨットに分離していくタネ明かしのシーンが、シルエットや止め絵でごまかしてた風なのが残念でした(笑)。そこ重要!
ズッケェロの声優さんの演技も面白かったなぁ。なかなかにクセモノっぷりが表れてましたね。もっと冷酷なヤバさが欲しかった気持ちもありますが、激情を爆発させるどこかコミカルな感じも個性的で悪くない。次回から戦う事になるサーレーとの良い対比にもなるかもだし。

(2018年11月10日)






Episodio 05  ポルポの遺産を狙え!



今回はチームのみんなとの出会いから、『ムーディー・ブルース』登場まで。
原作の再構成やオリジナルシーンも満載です。ポルポの自殺に組織の連中がザワついている様子や、ブチャラティがヨットをレンタルするくだりなどが追加されました。また、ジョルノとチームの対面中にブチャラティに電話連絡が入り、そこでポルポの死を知るついでに、おばあちゃん(メニーニさんというらしい)からの相談も挿んでしまうという構成に変更。ただ追加・変更するだけでなく、ちゃんと各々のキャラクター性の紹介にもなっているので、違和感なく楽しめました。アバッキオの新人イビリにまるで気付かない、ブチャラティの天然っぷりのフォローにもなってます(笑)。その上、エピローグ「眠れる奴隷」での出来事や、ラグーン号のナンバーといった伏線まで何気に入れてくれる丁寧な仕事。
チームのみんなもカッコ良く描かれていました。たったあれだけの時間で、チーム全員の性格と関係性がバッチリ伝わるのが見事ですよね。声もなかなか合ってるんじゃないかな。あとは、ミスタの戦闘時の声と演技に、しっかり迫力やクールさが感じられる事を期待してます。……でも、細かい事をツッコむと、アバッキオがイチゴケーキを取るのは余計だったと思うんですよね。その時点で3個になるから、ミスタがあれ以上「4」を嫌って騒ぐ理由も、アバッキオの食いかけのケーキを気に掛ける意味も無くなっちゃうよ。
そして、今更ではありますが、作品全体からイタリアの風を感じられるのが素晴らしい。ロケハンの成果なのか、背景のさりげなさと美しさ。さらに、かの国の情緒に溢れた珠玉のBGM。今後もその土地その土地の空気の違いをも表現して、イタリア旅行してる気分に浸らせてくれたら最高ですね。


ズッケェロとサーレーは、見た目も性格も能力もかなりお気に入りの2人です。声も対照的というか、ズッケェロはもっさりした感じ、サーレーはスマートな感じ。ズッケェロの、今ひとつ頭がよろしくないところが出てました(笑)。
だけど、自分とは「ズッケェロ」の発音が違ったなぁ。イタリア語的に「ズッケロ」に近い発音で、気持ち「ェ」をちょびっと入れるくらいにしてるんですが。アニメだと思いっ切り「ズッケーロ」になってますね。6部がアニメ化した時、エルメェスも「エルメース」になっちゃうのかな?普通に「エルメス」とほぼ同じ読み方でいいんだけどな。
早くもサーレーの全身がキッチリ描かれていたのも驚きました。もっと黒塗りのシルエット風にして良かったと思います。初見の視聴者がちゃんと、カプリ島でトラックの運ちゃんを「こいつが敵か!」って勘違いしちゃえるようにしてくれるんなら問題ありませんけど。
そして、『ソフト・マシーン』の脅威!もうすでに能力の片鱗が描かれていて、カンのいい人なら気付いてしまいそうなのは惜しいかな。でも、スタンドの両腕がヒョロ長く伸びたようになってて、原作とも異なる躍動感や恐怖があったのは個性的で好印象。良い敵役のおかげで、ジョルノの覚悟もアバッキオの決意も引き立ちました。

(2018年11月3日)






Episodio 04  ギャング入門



今回は『ブラック・サバス』戦を丸々、そしてポルポ暗殺から仲間達の登場へ。
原作の再構成としては、実に素晴らしいものだったと思います。この辺、原作だと時間軸がけっこう前後するから、初見だと理解しにくい部分なんですよね。それを時間軸通りに構成し直して、流れがだいぶシンプルに分かりやすくなりました。時間経過だけじゃなく、設定や会話の流れも整理されていて、うまい事まとめてくれたな~と感心。さすがです。笑っちゃったのは、『ゴールド・E』の「感覚暴走」での、ジョルノ自身の動きもゆっくりだから仇になったというくだりがバッサリとカットされていた事。まぁ、余計な混乱を生むよりは潔い決断でした。
康一くんと承太郎のやりとりも追加され、「これで康一くんの役目は終わったんだな」って実感させてくれるのも良かった。原作だといつの間にかフェードアウトしていて、逆に、そのうちまたひょっこり現れるんじゃないかって思えたりもしますから。ウッキウキな観光気分になる康一くんの最後の姿は、2人の疑念や不安が解消された事を、明確に爽やかに示してくれました。さあ、ここで前奏曲(プレリュード)は終わり、5部はいよいよ本編の演奏へと突入していきます!


私は、5部に限らず、全キャラクターの中でジョルノが一番好きです。特に、正義の怒りを静かに燃やし、スマートにCOOLに躊躇いなくポルポを暗殺するシーンでは本当に感動しました。20数年前、当時まだ高校生だった若き私にとっては、そのジョルノの姿があまりにも眩しく衝撃的で、「あこがれ」として心の奥底に強烈に焼き付いたのです。それを今、アニメで追体験できるとは……。
アニメ版での見せ方も、原作とは少し異なります。ブチャラティに仲間達の元へと案内される途中、「ジョルノの心の声」と「ポルポの死」が並行して描かれていました。声に出して喋っている原作以上に物静かな印象を受けます。しかし、声のトーンや喋り方、さらに荘厳で哀しげなBGMも加わって、原作とは違うカタルシスも同時に味わえました。ゾクゾクし、ドキドキされられました。あの時と同じ感動と、異なる感動、両方に浸る事が出来て最高でしたよ。やっぱりジョルノ、カッコ良すぎるぜ。
そんな個人的な思い入れもあって、今回は今までの4話中でも一番楽しめたなぁ。文句無しです。

(2018年10月27日)






Episodio 03  塀の中のギャングに会え



まず、OPの「Fighting Gold」ですが、配信版を速攻で購入して、何度も繰り返し聴きまくりました。最初はピンと来なかったものの、こういう曲だって分かった上で聴き込めば「カッコイイじゃん」と思えてきます。今では、そらでフルコーラス口ずさめる程度にはなりました(笑)。というワケで、予想通り、だんだんと馴染んで気に入っていったという結果に。


さて、今回はポルポの面接試験から『ブラック・サバス』登場まで。
個人的に良かったのが、刑務所の描写ですね。入念なボディ・チェックの後、ゲートをくぐって廊下に出るのですが、その廊下のムードが素晴らしい。全体がグリーンに塗られた不気味で妖しい画面とか、原作通りに頭部の彫刻を見上げるシーンとか、ゲートが閉じられて外界から隔離された孤立感とか、なんかグッと来ましたよ。こういうところをしっかりじっくり描いてくれるのは嬉しい。
ポルポの面接も、緊張感に満ちていました。イタリアン巻き舌にはさすがに笑っちゃいましたが、これもアニメならではの個性。シュトロハイムにしても、このポルポにしても、声優さんの演技が自分の想像の枠をブッ壊してくれたから新鮮な驚きを味わえました。メローネやギアッチョ、チョコラータにセッコあたりには、そんな期待も高まっちゃいますね。声優さんと言えば、今回の康一くんも。原作でのここら辺の康一くんは、なんかイキッてる感じがしてイマイチ好きになれないんだけど、アニメ版は愛嬌が感じられて良かった(笑)。
電線コードから生み出したヘビにパンを咥えさせ、「あのパンはうまいからな…」「よく噛みついた!」と得意気に語るジョルノは、アニメで見るとシュールで笑えました。「そこ、うまさ重要!?」みたいな。まだ組織に入団していない頃のジョルノって、こういう親しみやすさも割とあるんです。じいさんの頼みを断る返事が、「あしたでいいです?」じゃなくて「いやです」だった点だけは残念でしたが。

まぁ、不満点と言うほどの不満でも無いんですが……、ラストでジョルノが影を踏むシーンがちょいと露骨すぎた気がします。思いっきりアップで、しかも影に波紋まで起きてるし。丁寧なのが裏目に出て、『ブラック・サバス』の能力がもうバレバレになっちゃってる。そこは次回まで引っ張っておいてほしかったですね。
あと、5部アニメは2人のセリフをかぶらせる演出が度々見られます。それ自体は臨場感もあるし、時短にもなるでしょうから良いんですけど、単純に聞き取りにくい時もありますね。本当に聞いてほしいメインとなるセリフのボリュームを、もう少し高くしてもらえると助かります。


ちなみに、ポルポが自分の指を食うシーンもちゃんと描かれましたね。よくツッコミを受ける部分でもありますが……、私的には、自分の肉体の一部を使って『ブラック・サバス』の発動スイッチを作っているんだと解釈しております。それがあのライター。そこも含めての能力だから、すぐに指も元に戻るし、特にダメージも無い、と。『タスク』の爪弾を発射しても、ジョニィの指にダメージは無く、爪もすぐに生えてくるのと同じようなもんです。

(2018年10月20日)






Episodio 02  ブチャラティが来る



今週からOPとEDも解禁です。OPは、Codaさんの「Fighting Gold」!作詞:及川眠子さん、作曲:大森俊之さんの、「エヴァ」コンビによる楽曲です。疾走感があるドラマティックな曲ですけど……、正直、メリハリが足りないっつーか、盛り上がりにイマイチ欠けるかな~という感想。でも、まぁ、だんだんと馴染んで気に入ってくるんだろうと思います。


本編の方は、ジョルノの過去からブチャラティ戦決着まで。
ジョルノの過去が原作よりも丁寧に描写されており、アニメとしてはあれが正解だったようにも感じます。アニメは動いて喋ってナンボですから。この時点ですでに、ジョルノにも「麻薬」に関わるエピソードが追加されていましたね。恩人のギャングの志を受け継ぎ、ジョルノもまた、子どもに麻薬を流すギャングを嫌悪するようになったんでしょうかね。後半のブチャラティにも繋がって、この1話がうまく締まった印象。
自殺しようが麻薬をやろうが、自分で考えて決めた事なら勝手にすればいい。しかし、麻薬は人から人間性を、ひいては人間の尊厳や誇りを奪ってしまう物。そんな物を、私腹を肥やすためだけに、何も分からない幼い子達に売り付ける行為は、この世で最も卑劣な「悪」。ギャングであろうとも、「人間」として決して踏み越えてはいけない一線。そういう価値観のもとで、ジョルノとブチャラティは生きているのでしょう。悪にも悪なりのルールが必要だし、自分なりの正義と仁義が無ければいけないのです。それを貫こうとするジョルノ達は、やはりカッコイイ。

ジョルノとブチャラティのバトルも、テンポ良く進みました。『ゴールド・E』と『スティッキィ・フィンガーズ』の打ち合いも迫力があったし、ジッパーでやられた腕を引きちぎって射程を伸ばすシーンも原作より絵的に分かりやすかった。平然とウソをつくジョルノも最高だぜ!そして、バトル後の2人のやり取りはグッと来ましたよ。ジョルノの穏やかな口調からも強い意志が伝わり、この時にブチャラティの心は生き返ったんだなと思うと、やっぱり胸に迫るものがありました。
でも、ブチャラティの「ウソは言ってない皮膚と汗だ」ってセリフが無かったのが残念。これがあるからジョルノの「スゴ味」にも、ブチャラティのウソを見抜く特技にも、説得力が生まれるのになぁ。ジョルノの「麻薬をやりたいヤツがやるのは勝手だ」のくだりも聞きたかったけど、あまり露骨だと放送コード的にヤバイとか何かあったのかな?……とは言え、全体を通して見れば、今回も実に面白かったです。これからどんどん物語は加速していくワケで、本当に楽しみ。


EDは、Jodeciの「Freek'N You」!もちろん洋楽で、とってもムーディーなR&Bです。てっきりギャングスタ・ラップかと思ってたので、意外なチョイス。これも5部執筆当時の荒木先生想い出の1曲なのかな?

(2018年10月13日)






Episodio 01  黄金体験 (ゴールド・エクスペリエンス)



さあ、ついにこの時がやって参りました。5部アニメのスタートです!原作を愛するファン達を再び大いに湧かせ、そして新しいファンをも大勢取り込んでくれる事でしょう。
さてさて、注目の第1話ですが……、期待通り面白かったです。まず、アニメのオリジナルシーンとなるアバンがディ・モールト良かった。風光明媚な観光地でありながら、その裏ではスリや汚職、麻薬売買、売春などの犯罪が横行する、ネアポリスの光と影を一発で描写しています。その中で、我らがジョルノ・ジョバァーナの爽やかさと強かさ、そして、清濁併せ持つミステリアスな魅力が煌めく!「舞台と主人公のお披露目」という意味では、かな~りベネな出来だったんじゃないでしょうか。
原作ではだんだんとジョルノの正体が明かされていく構成だったため、最初は「何者なんだ、コイツ?」っていう謎めいた印象が強かったけど、あれから20年以上も経っちゃってますからね。DIOの息子という設定も、放送開始前に公式が普通にバラしちゃってるレベル(笑)。そうなると当然、見せ方も変わってきますよね。設定の謎で引っ張るんじゃなく、あくまで1人のキャラクターとして魅せる。これはこれでアリでした。
ちなみに今作では、各話を「第●話」ではなく「Episodio ●」って表記にしているようですね。いかにもイタリアっぽいし、「Episodio」と「DIO」も掛かってるしで、これまたシャレてます。

全体の内容としては、ジョルノがブチャラティの拷問に遭い、反撃を決意するところまで。いよいよってシーンで終わっちゃうので、次回が待ち遠しい。全体の構成も、はしょる部分は上手くはしょって、テンポ良く分かりやすく再構成していたと思います。涙目のルカのヤバさやウザさも増してたし、ブチャラティの「仕事」と割り切った淡々・飄々とした危なさも出てたし、5部ならではの「悪」の表現に今後も期待が持てそうでした。
ただ、ルカのオリジナルシーンを描くのなら、もうちょい捻るべきだったかも。のっけからキレてるところを見せられては、ジョルノ相手の時の豹変ぶりが引き立たなくなっちゃいますから。ヤバそうな見た目だけど、最初は友好的な態度で近付いて来て、そんで急にブチギレて「あ、やっぱヤベぇヤツだ」って思わせるのがミソだったのに。もしどうしてもオリジナルを挟むんなら……、ニコニコして近付くルカに気付いたタクシードライバーのおっちゃんが、冷や汗をかきつつ笑顔で挨拶し、そこでシーンが変わって、ルカがジョルノに「それじゃあよォ~~ 友情は続かないよなあ~~」って言った直後に数秒、ボコボコにされて気絶したおっちゃんの絵が挿入される……ってな感じにした方が良かったんじゃないかな。単純にシーンを追加・省略するんじゃなく、意味や印象を損ねないような形でやってほしいなと思いました。
そして、承太郎の写真のシーンは、とうとうここまで辿り着いたか~って感慨深くなりましたね。この瞬間のために、3部でオリジナルシーンを追加したんですからね。あの50日間の旅も、今や遠き日の想い出か……。


絵柄は、見れば分かるように、今まで以上に原作に近付けてくれています。違和感がある時もあるものの、そりゃあ荒木先生じゃないんだから仕方ない。決めるべきシーンでは文句無しにカッコイイからオールOKです!これをラストまで維持してほしい!やたら肉体がムキムキなのは気になるけど(笑)。ただ、アニメにしやすくするためか、ファッションが簡略化されてるのが気になるかな。特にブチャラティの服の模様なんて、もはや全然違くなってない?まぁ、その分、しっかり動かしてくれるんでしょうから、派手なアクションや巧みなカメラワークを楽しみにしてます。
声優陣は、やっぱりゲーム(「黄金の旋風」や「ASB」「EoH」)から一新。毎度毎度、不満を持つ人も当然いる事と思いますが、「アニメ」と「ゲーム」はまったくの別物です。わざわざ一緒にして合わせる必要も意味もありません。アニメはアニメで、スタッフさんが「この人だ」と感じた人を選べば良いだけです。カラーだって決まってないのが「ジョジョ」なので、声だってそれぞれに違ったって問題ないっしょ。とにかく、アニメの声優さん達も応援していきます。今のところ、ジョルノもブチャラティもバッチリ!
BGMの方も、安心と信頼の菅野祐悟さん。「ジョジョらしい」「5部らしい」音楽で盛り上げてくれました。


ちょっとした不満点としましては……、そもそも時代が2001年って説明ありました?無かったように思うんで、そこはちゃんと明示すべきでした。
おカネの単位は「リラ」で統一するようですけど、これも正直、分かりにくい。異国情緒やイタリアっぽさは演出できる反面、価値がパッと掴めないのが難しいなあ。原作の5部や「SBR」みたいに潔く「円」で通しちゃっても良かった気がします。
あと、ジョルノの乗る車に康一くんが「3 FREEZE」を食らわすシーン。いきなり重くなって、康一くんが無言で近付くからイカしてるのに、「エコーズ ACT3!」ってセリフ言わせちゃったら台無しだよ。
ブチャラティが汗を舐めるシーンも、もっとねっとりと衝撃的にベロンッって描いてほしかったですね。ペローって感じで、少々物足りなかったです。

とは言え、これから先を期待させるには十分なクオリティでした。そして、その期待をさらに上回ってくれるはずと信じていますッ!

(2018年10月6日)







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