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ジョジョの奇妙な冒険
スターダストクルセイダース (TVアニメ)






第36話  ホル・ホースとボインゴ その1




ホル・ホース&ボインゴのリベンジ前半戦です。大いに笑えました。やっぱギャグがキレてんなあ〜。
まずはやっとこ「DIOを撃つ!?」のエピソード。お久しぶりに登場したDIOが発する静かで冷たい空気、そして得体の知れぬ妖しさ、見事に表現されていました。どうやらこのエピソードの時系列も原作と変わらず、マライアとアレッシーが倒された直後の時点みたい。結局、単純に尺の調整上の問題で、順番を入れ替えたって事なのかな?……ただ、このエピソードが先にあるからこそ、ダービーがDIOを恐怖して敗北した説得力にも繋がっていたので、その辺はちょっと残念。
まあ、その後は原作に忠実な展開だった事もあり、安心して楽しめました。ホル・ホースが唐突に禁煙パイポになってるとこも再現されとるし、「鼻の穴に指をつっこみーの!」もスピード感溢れ、迫力に満ちたものになっておったし、スタッフのノリノリっぷりが伝わってきました。

細かい事を言えば……、空港でタクシーに乗る時、ホル・ホースはまったくの無言&無反応でチンピラを撃ってほしかったところ。チンピラのくだらん言動など意にも介さず、当然の如くササッと銃撃して片付けてほしかった。チンピラにムカついたからじゃなく、ただタクシーに乗るのに邪魔だから撃つ。タクシーに乗った時点で、チンピラの事など記憶の彼方に消え去っている。そのぐらいさりげなくそっけない方が、ホル・ホースの凄みやプロフェッショナルさが出たんじゃないかな、と。
それと、DIOの館とジョースター御一行様が同じ場面に写っていた方が、どれだけ近付いているのかが分かりやすかったと思います。距離感がイマイチ掴みにくかったです。


EDは期待通り、特殊EDでした!「アク役◇協奏曲 〜ホル・ホースとボインゴ〜」!歌詞、強引に詰め込みすぎだろ(笑)。歌詞というより、もはやセリフ!最高です。いっその事、タイトルも「アク役◇協奏曲」じゃなく「アク役◆狂想曲」とかでも良かったかも?

(2015年3月28日)




第35話  ダービー・ザ・ギャンブラー その2




ダービー(兄)戦の後半です。次々と畳み掛けるイカサマとハッタリの応酬。心と心の戦い。実に名勝負でした。どうしてもOVAより全体的に軽い印象は受けてしまうものの、それもそれでTV版の個性。見応え充分でした。正直、SEにもうちょい厚みが欲しい気もしますが。
OVA版で内海賢二さんが演じたダービーも渋くてカッコ良かったけど、TV版で銀河万丈さんが演じたダービーも飄々として底が読めない感じがグッド!無事にセカンド・ディールも成功したし(笑)、承太郎のチップを奪っていくシーンの邪悪な圧力もスゴかった。承太郎の「レイズ」に驚く時の巻き舌も面白かったです。また、承太郎のブラフに追い詰められ、だんだん老けていくのも、彼の心が折られていく様がビンビン伝わってきました。
久々のタバコ黒塗りには、さすがに苦笑。せっかくのいいシーンが台無しだよ(笑)。まあ、それはBlu-rayでのお楽しみにしとこ。

次回は、ホル・ホースとボインゴのリターン・マッチ!「DIOを撃つ!?」も一緒にやるみたいです。結局、ホル・ホースのエピソードって事で、まとめて来たか。原作重視の今作があえてそうするのだから、何かしらの意味や意図もあるんでしょう。EDの特別仕様なんかも含め、大いに期待しておくとします。

(2015年3月21日)




第34話  ダービー・ザ・ギャンブラー その1




今回は注目のダービー(兄)戦前半でございます!しっかり楽しませていただきました。OVAはOVAで緊張感たっぷりでめっちゃ面白かったけど、このTV版もTV版で違った魅力がありました。やっぱOVAと比べると、TV版は全体的に軽くてポップな印象がありますね。原作を忠実に再現し、かつ補完するという意味で、TV版は実に素晴らしい。
とりわけ、ダービーの動作がいちいち決まっててカッコ良かったです。グラスやコインを調べるシーンでのコイントスや、「GO AHEAD!Mr.Joestar!」の発音の良さ、ポルナレフとジョセフの魂を見せびらかすシーンの左手の動き。歴戦のギャンブラーらしい凄みが感じられました。ポルナレフに「魂を賭ける」と明言させるところも、上手く原作補完してくれています。また、OVAでは何故か「スティーブン・アーム」と呼ばれていたけど、こちらはちゃんと「スティーブン・ムーア」でしたね(笑)。
承太郎が「やかましい ひっこんでな」と叫んだら、マスターが「はい!」とやたら良い返事をするのもオリジナル。2部の時、幾度となく「はい」が削られてしまっていた分、なんか感慨深いものがあったぜ。

ただ、ジョセフが脱脂綿イカサマをしているのに、コインを入れた後、けっこう悠長に右手をかざしていた点は残念。あそこはなるべく早く右手を戻し、ダービーの死角に隠すべきところでした。逆に言えば、のんきこいていられるくらい巧みに、TV版のジョセフは脱脂綿をどこかに隠せていたって事にもなるのかな。
ちなみに、最後に「波紋」で酒を固定すれば勝てたんじゃないかって意見も昔から多いですが、その程度の事、ダービーが見抜けないとは思えません。ネーナが知っていたくらいだから、DIOの手下には「波紋」の情報は知れ渡っているのでしょう。そんなん真っ先に疑われちまいます。無論、あの期に及んで脱脂綿で酒を吸い取るなんてのも、一発でバレちゃうはず。ジョセフの敗因はイカサマしなかった事じゃなく、最初の時点でダービーのイカサマを見破れなかった事なのです。(その意味では承太郎の敗北でもある。)
あと、『オシリス神』が奪った魂を「バーン」ってチップ化するシーンのSE、もうちょい重厚感や迫力が欲しかったかも。あれでは生身の手を叩いただけの「パン」。神社にお参りしてるみたいで、拍子抜けしちゃいました。


予想に反し、「DIOを撃つ!?」のエピソードにはまったく触れず。次回のCパートあたりにブッコんで来るのかなあ?その方がストーリーの連続性は出るでしょうけど、原作のように間を挟んだ方が好みではあります。
さて、次回は承太郎とダービーのポーカー戦。とりあえず、OVAでは作画ミスってたセカンド・ディールを成功させてほしいもんです(笑)。

(2015年3月14日)




第33話  「セト神」のアレッシー その2




『セト神』戦の後半です!今回もやはり原作を忠実に再現してくれて、安心して楽しめました。アレッシーもはるか彼方のお星さまになってスッキリ爽快!
オリジナルシーンとして、ポルナレフが金魚鉢の中に隠れたトリック説明が巧く補完されていましたね。ちゃんとマレーナさんの居場所も作ってくれてます。また、ポルナレフの左のピアスが落ちる一瞬も描かれていました。こういう細部にもこだわってくれたおかげで、最後のポルナレフとマレーナさんのお別れシーンもグッと来ましたよ。切ないなぁ。でも、ほんの僅かな間の出逢いと別れが、ほのかな恋心が、ものわびしい旅情を引き立てる。少年ポルナレフが出してやった「ブツ」もしっかり残っちゃってるでしょうけど、それはそれ(笑)。
Cパートでは、ようやく食事にありつけた一行が、DIOの館を念写するシーンも。懐かしいやりとりやドン引きしてる周囲の人達に、ちょっと笑えました。ただ、DIOが引っ越ししたから、改めて居場所を突き止めないといけないって説明がないと不十分かもしれませんね。まあ、それは次回にでもやるのかな。

次回はいよいよダービー(兄)戦!「DIOを撃つ!?」の回はアバンでさらっと済ませちゃいそうですね。珠玉の出来のOVA版と比較されてしまうでしょうけれども、この製作陣ならば大丈夫。きっと甲乙付け難い傑作に仕上げてくれるはず。期待してるぜ!

(2015年3月7日)




第32話  「セト神」のアレッシー その1




今回は『セト神』戦の前半!これまた面白かったです。少年ポルナレフの憎たらしさというか、ムカつき具合の再現もお見事(笑)。でも、チビ『チャリオッツ』はキュートでした。
アレッシーも、らしくって良かった。声も喋り方も、アイツの変態性が滲み出てましたよ。どうでもいいけど、斧に襲われて「OH!NO――ッ」って、ダジャレだったんスね(汗)。何回も読んでたのに、恥ずかしながら、何故か今頃になって気付きましたわ。
今回のハイライトとしましては、やはりモンキードゥのお姉さんことマレーナさん!「マレーナ」って名前はオペラ歌手にもいるみたいだし、映画のタイトルにもあるようです。アン同様、これも荒木先生の命名なんかな?……で、そのマレーナさんのエロ可愛さがヤバイ。マライアと合わせて、褐色属性に目醒めんばかりの勢いです。個人的にはマライアの方が好みではあるけど、マレーナさんの慈愛に満ちた性格も魅力ッ!そして、モンキードゥもついにアニメで見る事が出来て感無量でした。リズムや音程はあれで正しいのかなぁ?

オリジナルシーンとしては、マライア戦とのリンクですね。イギーがケバブサンドをパクッて逃げた先に、偶然、マライアに追い詰められるジョセフ達の姿が。しかし、興味なさげに見捨てて去って行くイギー。まあ、原作にない以上、イギーが助太刀するはずもないんですが、イギーならやっぱシカトするでしょうね〜!イギーの描写が増えている事も嬉しいし、マライア戦とアレッシー戦の同時進行っぷりが再確認できてグッドでした。
あと、このアニメでは、立体化した『セト神』の影はあえて描かないようです。影そのものが浮き出た恐ろしさを重視したらしく、立体化した部分には凶々しいオーラも纏っていました。影に影が出来るっていう、原作の奇妙さも好きなんですけどね。

(2015年3月2日)




第31話  「バステト女神」のマライア その2




『バステト女神』戦の後半です。いやはや、マライア最高でした。アニメは彼女の魅力を上手く引き出してくれましたね。エロ可愛かったなぁ〜〜(しみじみ)。前回はグンバツな脚やお尻をフィーチャーした下半身推しの回でしたが、今回はビチグソ豹変のお顔や豊満なおっぱいという上半身推しの回でありました。どれも良かったっスね!
一方、そんなマライアとは別の意味で性的な展開も。そう、ジョセフとアヴドゥルのホモホモ疑惑です。原作だと笑えるけど、さすがにアニメで見ると生々しくてドン引きしちゃうわー。俺、ノンケだし。……などと言いつつ、ついつい笑っちまいました。でも、自分がこんな目に遭ったら最恐最悪のスタンドですな。社会的に人生終わるぞ(笑)。
こんな具合でお色気やギャグ満載のマライア戦ではありますが、決めるところはキッチリ決めてくれるのが2代目ジョジョ!我らがジョセフ・ジョースターです。追い詰められた最後の最後に、起死回生の一発逆転ッ!めっちゃカッコイイし、スカッとしますね!これぞジョセフの役目ッ!

オリジナルシーンは少なかったけど、線路が焼き切れた事で騒ぐ人々で、承太郎・ポルナレフの方と自然に繋げてくれました。視聴者としても、アヴドゥルの希望的推測だけでなく、実際にちゃんと列車が運休したって事が分かって一安心。ジョセフ達の苦労も知らず、間接的に彼らをディスりまくるポルナレフにも苦笑い。


さて、お次はアレッシーの出番です。てっきり今回のラストで、アレッシーがドロ遊びする子どもを泣かすものと思ってましたが、特にそんな事もなく。それは次回のアバンかな?
それともまさか、子どもを痛めつけるのは問題アリとして、放送できないとか?いやいや……、ダンだってガキをブン殴ってましたし、アレッシーの場合は殴るシーンが直接描かれてるワケでもないから、別に放送倫理に引っ掛かるようなもんでもないでしょう。弱い者にはトコトン強いゲスっぷり、遺憾なく発揮してもらいたいですね!

(2015年2月21日)







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