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管理人!ルッカへ行く
~ 漫画の中の漫画 (マンガ・オブ・マンガス)~




その①


我らが「ジョジョリオン」が、第17回 文化庁メディア芸術祭マンガ部門の大賞に選ばれた事は、皆さんもすでにご存知でしょう。2014年2月には、東京・六本木の国立新美術館を中心に受賞作品展が開催され、「ジョジョリオン」の生原稿も展示されました。さらに同年9月からは、九州:福岡県北九州市での特別展示企画に加え、四国:愛媛県松山市→北海道帯広市→東北:秋田県秋田市というルートで全国各地での巡回展示まで行われる事になったのでした。
これだけでも充分にスゴイんですが……、しかし!まだ最後のとっておきが用意されていたのですッ!それこそが、文化庁海外メディア芸術祭等参加事業 企画展『〈日常〉を少しだけズラす ―Riflessi di realtà―』。このイベントは、イタリアのルッカで開催されるフェスティバル「Lucca Comics and Games (ルッカ・コミックス・アンド・ゲームズ)2014」の関連企画で、10月18日(土)から11月2日(日)まで開催される模様。「フィレンツェ展」同様、このイベントも名前が長ったらしいので「ルッカ展」と表記する事にします(笑)。
なお、この「ルッカ展」の詳細については、荒木先生の公式サイト「JOJO.com」をご覧になってください。

まず、「ルッカ展」の情報が飛び込んできたのが、10月7日(火)の事でした。さすがにこれは、寝耳に水でビックリ仰天。イベント終了までも、残り1ヶ月を切ってるじゃねーか!開催の1ヶ月半前に情報が入ってきた「フィレンツェ展」が超親切に思えるわ。
期間もそうですが、それにも増して困ったのが展示内容についてでした。公式サイトによれば……、「ジョジョリオン」の直筆生原稿39点とカラー複製原画21点の計60点が展示されるほか、荒木先生の制作風景を収めた映像資料や、「ルッカ展」のために描かれたオリジナル・イラストが展示される、との事。でも、出来る事なら、もっと詳しく教えてほしいッ!生原稿39ページとすると、東京とまったく同じ第1話丸々(カラーは無し)の展示って可能性も高そうです。複製原画には大して興味も惹かれないし、映像も大方「JOJOVELLER」限定版の特典Blu-rayだろうし(もちろん持ってます)……、最悪、目新しいのはオリジナル・イラスト1点のみかも。そのためだけにイタリアに行くべきか否か!?珍しく今回は、迷いに迷いまくりました。
しかし、散々迷った挙げ句、ある重大な事実に気付いてしまったのです。なんと、パスポートの期限が7月で切れてる!わー、こりゃもう無理だわ。縁が無かったと思って、残念ながら今回は諦める事に。


ところがッ!10月19日(日)、文化庁メディア芸術祭のTwitterにて、「ルッカ展」の写真が2枚公開されたのです!小さい画像ですが、そのうちの1枚を見ると、第1話ではなく第2話の生原稿が展示されている事が分かりました。それは即ち、日本では未公開の生原稿が観られる、という事!マジか~~~ッ!そういう事なら、おとなしく諦めてなどいられません。もう無駄かもしれんけど、やるだけやってみよう。
翌日、パスポートの申請をしに行くと、週末の24日(金)には受け取り可能との返事。さらに旅行会社にも相談してみると、今からでも何とかなるそう。希望は、あった!
――かくして、紆余曲折を経て、どうにかイタリア行きのチケットをGETできたのでした!日程は、10月28日(火)~11月2日(日)の4泊6日。あの「フィレンツェ展」から僅か1年ちょっとで、イタリアを再び訪れる事になろうとは。無論、今回も私1人の自由旅行。ギリギリすぎて準備も万端とは言えませんが、ここまで来たら楽しむしかありません。万一の時は、荒木ファンとして殉じるのみだぜ。




その②


<2014年 10月28日(火)>
5時起きで、朝一の便に乗って東京へ飛びます。羽田空港から成田空港まではバスで移動。両替やら腹ごしらえやらを済ませ、搭乗の手続きもし、荷物チェックや出国審査も通過。今回もバッグ1つでの旅行なので、基本はスムーズです。そして、お昼の便でイタリアへ!
例によって、12時間のフライト。しかし、ちゃんと通路側の席にした上、隣の席も不在だったため、非常に気楽でした。音楽を聞いたり、機内に付いてるゲームで「テトリス」やったり、寝たり……、そうこうしているうちにイタリア到着!イタリア時間で夜の7時です。日本との時差は、マイナス8時間。日本は現在、29日(水)の午前3時という事ですね。
今は世界中でエボラ出血熱が話題になっていますが、それを受けてなのか、今回は入国審査でしっかりスタンプを押されました。単に、あんまり人がいなかったからかもしれませんが(笑)。



成田空港、到着

空港内

いざイタリアへ



さて、イタリアに着いたは良しとして、まだ落ち着いていられません。ここはローマのフィウミチーノ空港。前回同様、フィレンツェまで行かねばならず、飛行機の乗り継ぎがあるワケです。まあ、乗り継ぎ自体は問題ありませんでした。予定通り、夜10時40分頃にフィレンツェのペレトラ空港に到着。
問題は(毎度の事ながら)、空港から市街地への移動です。今回は夜遅い到着のせいで、次のリムジンバスは1時間も後。出来れば避けたいところでしたが、タクシーに乗る事にしました。もちろん白タクなんて利用せず、「TAXI」の表示がある正規のタクシー。それでも、やっぱちょっと怖いっスよね(汗)。康一くんの荷物をパクッたジョルノや、ドッピオをボッたサルディニア島の雲助みたいなヤツだったらどうしよう。……などと心配していたものの、タクシーの運ちゃんはいい人で、普通にサンタ・マリア・ノヴェッラ駅まで送り届けてくれました。「君はジャッポネーゼかい?」とか「この車はトヨタのだぜ!日本だとハンドルが右に付いてるだろ?」とか、フランクに話し掛けてくれたし。もっとイタリア語が分かれば会話も弾むんでしょうけど。
無事に駅に着き、そこからは歩いてホテルへ。前回と同じ、駅前のホテルにしたので、地図もなく辿り着けます。やっとゆっくり休める……。いやあ~、それにしても!ほんの1年ちょいしか経ってないけど、いざ来ると懐かしいな。



WELCOME TO ROME

ペレトラ空港、到着

夜のフィレンツェ

やっとホテルに




その③


<10月29日(水)>
今日はさっそくルッカへと出発です!天気も良好。駅に行くと、券売機でルッカまでの列車のチケットを購入。刻印機で刻印も忘れずに。
列車内はけっこう混雑していましたが、そのうち席が空いたので座れました。牧歌的な田園風景を1時間半ほど走ると、やがてルッカに到着。



駅の構内

チケット購入

窓からの風景

ルッカに到着!



ルッカという街は、城壁でグルリと囲まれた城塞都市です。現在は城壁の上は遊歩道になっており、街そのものもなんかゆったりとした空気。
しかし、そんなルッカも、この時期はあちこちから人々が集います!イタリア最大級のオタクの祭典「Lucca Comics and Games (ルッカ・コミックス・アンド・ゲームズ)」のためにッ!その名の通り、マンガやアニメ、ゲーム等に関する催し物で満載の一大フェスティバル。毎年10月末から11月初めの約4日間、世界中から海千山千のオタク達が集結し、この熱き宴に酔いしれるのです。今年は10月30日(木)~11月2日(日)の4日間繰り広げられるらしく、街中、その準備で活気づいていました。
私もこの祭典に興味はあったんですが、目的はあくまで荒木先生の生原稿。祭典は明日からなので、静かに鑑賞できるのはきっと今日しか無いでしょう。だからこそ、この日を選びました。事実、まだまだオタクや観光客の姿はまばらで、それほどの大規模イベントがおっ始まるとは思えません。



フェスティバルの
案内看板も


ルッカの城壁


門が見えた


門をくぐると

ルッカの街!



「ルッカ展」の会場であるパラッツォ・ドゥカーレ(ドゥカーレ宮)へ。それらしき場所には辿り着いたものの、ここのどこでやってるのかが分からない。関連企画なんだし、もうちょっと宣伝とか案内とかにも力を入れてくれよ(汗)。
一応、なんかそれっぽいムードの入り口を発見。本当にここなのか定かじゃありませんが、係員みたいな人達も私の侵入を黙って見てるだけなので、たぶん大丈夫だろ。長い階段を恐る恐る上って行くと……、やっと受付がありました。この企画展も無料なので、受付の人に挨拶するだけでOK!この会場には、「ジョジョリオン」以外の様々な作品も展示されていました。しかし、まずはとにかく「ジョジョリオン」!他のものは全て後回しにし、ズンズン先に進んで「ジョジョリオン」を探します。
そして、とうとう辿り着きましたッ!「ジョジョリオン」の、「ルッカ展」の会場にッ!嬉しいという以上に、やっと見付けられた安堵感がデカい(笑)。



ドゥカーレ宮


ここかッ!?

ここなのか!?

本当にいいのか?

いいらしい





「ルッカ展」の内容は、こんな感じになっています。なんと撮影もOKのようだったので、写真撮りまくって来ました(笑)。もし何か問題があったら画像は削除しますが、会場の雰囲気をちょっとでも感じ取っていただければ幸いです。
会場は華麗かつ荘厳なる宮殿の一室で、まずはこの企画展の案内パネルがお出迎え。パンフレットも置かれていました。



この奥が会場

「ジョジョリオン」!


企画展のタイトル


鏡に映すと……


パンフレットも
もちろんGET!



そして目を引くのが、「ジョジョリオン」のカラー複製原画の数々。装飾されたゴールドの額縁の中で、赤い壁パネルの上で、その存在感を際立たせています。「ジョジョ展」などで観てきた原画と比べると、どうしても印刷されたニセモノ臭さがあって見劣りしちゃいますが、白黒原稿オンリーよりも彩り豊かで美しい。ただ、薄い紙に印刷したのか、シワシワになってるのが気になりました。
複製原画を鑑賞しながら、そのまま真っ直ぐ奥へ奥へと進みたいところですけど、慌ててはいけません。それは正規のルートではないのです。逆回りになっちゃいます。



並ぶ複製原画


とってもカラフル


会場は豪華絢爛

天井までスゴイ



正しい順路は、入り口から左側に進むルート。そっちへ進むと、「ジョジョリオン」の直筆生原稿が待っていますッ!生原稿はシンプルなシルバーの額縁に収められていました。まずはプロローグとして、第1話の生原稿の展示。生原稿16ページ、複製原画2ページ(巻頭カラーの部分)、という内訳でした。具体的には、コミックス1巻の7ページ&10ページの複製原画、そして生原稿が11~24ページ&46・47ページ。東京ですでに観てはいますけど、改めて観てもイイもんですね。
奥の小スペースでは、荒木先生の映像も流れています。やっぱり「JOJOVELLER」特典のダイジェスト版。でも、ちゃんとイタリア語の字幕も付いており、イタリア人にも内容が理解できるようになってました。荒木先生の略歴もイタリア語で書かれていますが、よく見ると、先生の出身地が「Miyazaki」(宮崎)になってる!「Miyagi」だよ、「宮城」!(汗)



こっちから進む


入り口側はこんな具合


第1話の生原稿


荒木先生の映像


略歴



先に進むと、そこは『ソフト&ウェット』のエリア。……というのも、どうやらこの「ルッカ展」、それぞれのスタンドごとにテーマ分けした構成になっているようなのです。
展示されている生原稿も、テーマとなったスタンドに関するページ。『ソフト&ウェット』で言えば、バスルームでの発現シーンや、婦警さんの「水分」を奪うシーンです。コミックス1巻の168~171ページ、同じく69~71ページ。
ただ……、168・169ページの生原稿が何故か、額縁の中で微妙にズレ落ちてました(汗)。気になる……。



角を曲がると

『ソフト&ウェット』

Twitterで見た光景!



次は『ボーン・ディス・ウェイ』のエリア。お庭の池から出現して定助を襲うシーン、コミックス4巻の29~31ページが展示されています。所々でカラー複製原画も混ぜてくるので、その色合いも眩しい。
また、あちらこちらにちょっとした「仕掛け」があるのも楽しいのです。このエリアでは、『ボーン・ディス・ウェイ』のついでに常秀も扱ってくれています。『ナット・キング・コール』の能力発動シーン、コミックス5巻の102・103ページの生原稿も展示されているのですが……。原稿の下には、なんと無数のネジが散らばっているのです!他にも、道路標識やカーブミラーが小道具的に使われていて、そのカーブミラーには壁パネルにデッカく貼られた定助の顔が映り込むように配置されています。これは多分、正規ルートからの角度で見ないと気付けません。



『ボーン・ディス・ウェイ』

生常秀(笑)

その下にはネジが!

カーブミラーを見ると

定助の顔が映る!



続いて、『カリフォルニア・キング・ベッド』ちゃん『キング・ナッシング』のエリア。ここで展示されているのは、定助の目からチェスの駒(記憶)が飛び出るシーン、コミックス2巻の116・117ページ。さらに、『キング・ナッシング』発現シーン、コミックス7巻の153ページ&156・157ページです。
『ナット・キング・コール』のネジ同様、『キング・ナッシング』にちなんでパズルのピースも山積みにされていました。凝ってるねえ!



『カリフォルニア・キング・ベッド』

生大弥ちゃん

『キング・ナッシング』

パズルのピース!



さらに進んだ先は、『アイ・アム・ア・ロック』のエリア。夜露が目からラップを出すシーン、コミックス6巻の161~163ページが展示されています。まさかこのシーンの生原稿を拝めるとは!今は散々ネタにされてるラップですが、きっと後に再び触れられる設定なのでしょう。
そして、定助の眼球や舌が2人分融合している事が判明するシーン、コミックス4巻の115~117ページも。この生原稿を取り囲むのは、コミックス4巻の表紙イラストと、定助・康穂・大弥ちゃんの連作イラスト。2組の定助と『ソフト&ウェット』、連作の絵……、定助の中の「2人」の存在を暗示しているかのようでもあります。
ちなみに、そこを抜けると、左側には謎の和室。中には日本のマンガ雑誌やコミックスがたっぷり!日本のマンガが大好きな外国の方なら、これはたまらない空間でしょう。



『アイ・アム・ア・ロック』


「2人」いる……


左の部屋には


日本のマンガだらけ!



最後は、『ペイズリー・パーク』エピローグへの導き。壁パネルの『ペイズリー・パーク』の絵は上下逆さまになっていますが、「現実」の壁パネルから「絵」の中のドアが開いたかのような、奇妙な奥行きさえ感じられます。この企画展のタイトル通り、「日常」を少しだけズラした感覚が面白い。
「日常」の向こう側から姿を覗かせた『ペイズリー・パーク』。その力は、我々を素晴らしいフィナーレへと誘ってくれるのです。そう……、この「ルッカ展」のために荒木先生が描き下ろしたオリジナル・イラストの元へとッ!それは、丁寧に描かれたカラーイラストではなく、イラスト入りサイン色紙という方が正確です。しかし、これがまたカッコイイッ!笑みを浮かべる定助と『ソフト&ウェット』!
筆で描いたような流れる線が特徴的です。先日、池袋の東京芸術劇場にて開催された横山光輝先生の生誕80周年記念企画展に、荒木先生はメッセージ色紙を贈っていたのですが、その色紙に描かれた承太郎の絵もこんな線でした。「SBR」10巻から使われ出した、近くの人物を白くボヤけて見せる表現。その時に使うペンで描いているのかな?定助の目や唇、『ソフト&ウェット』などに塗られた黄色も、ナイスなアクセントになっています。



『ペイズリー・パーク』


あ、あれは……ッ!


ドドドドドドドドドド


オリジナル・イラスト!





「ジョジョリオン」のコミックスを全巻持って来たので、生原稿とコミックスを見比べながら鑑賞もしました。そこで今回も、箇条書きで感じた事・思った事・発見した事を書いてみましょう。


印刷されないページの隅の部分の描き込みは、いつもながら興味深いです。
定助が『ボーン・ディス・ウェイ』の吹雪に吹っ飛ばされ、ケータイのナビが「『Uターン』シテクダサイ」と告げるコマなんかも、コミックスではケータイしか見えませんが、原稿には定助の手も描かれていました。また、『キング・ナッシング』の「匂い」が見える能力が判明する見開きのコマでも、コミックスには印刷されていないブリキのロボットが1体描かれているのです。せっかく描いたのにもったいないとは思いますが、見えない部分までキッチリ描いてこそ、作品のクオリティやリアリティを維持できるのかもしれません。

「ルッカ展」に展示された生原稿は、ホワイトの処理や修正が特に多かった気がします。
お庭の池から『ボーン・ディス・ウェイ』が出現・襲撃して来るシーンなどは、その水しぶきや吹雪の表現としてホワイトが吹き付けられています。『ナット・キング・コール』にバラされたチンピラの手首の周囲も、ホワイトで見やすく処理されていてキレイ。また、目からチェス駒が出て来るシーンの定助のドアップ顔の右側部分や、前述の『キング・ナッシング』の見開きシーンでのフキダシに重なる定助の足なども、ごっそりホワイト修正で消されていました。
「しぶきの立体感、カッケー!」とか「一応、ここまで描いた上で消してるのか~」とか、妙にホワイトで感動させられました。

フキダシの手書きのセリフは、やはり複数人の筆跡が確認できます。
荒木先生っぽい字もあれば、まったく異なる字もあり。その時によって、アシスタントさんが代わりにセリフを記入しているものと思われます。

基本、手書きのセリフはそのまま写植されますが、たま~に例外もあります。
虹村さんのセリフが、原稿では「あたしの事を……」と書かれているのに、コミックスだと「あたしのことを……」に変わっていました。読む分には同じだけど、こーゆーのも一種の誤植に当たるんでしょうかね?

当然と言えば当然ですが、フキダシ内の人物の顔はコピーしたものを貼り付けているようです。あと、丸ゴマも貼り付けがけっこうありそう。

細かい事ではありますが、生原稿のあちこちにごく小さな穴がポツポツと空いている事に気付きました。1ページにつき、3~4ヶ所程度。しかも、大体が似たような場所に。
さらに見ると、その穴をホワイトで埋めているページもありました。つまり、恐らくこの穴は、執筆中に意図的に空けたものという事?どっかに貼り付けたり、まとめたりするため、穴を空けた……のかな?カラーイラストを描き上げるまでの映像は「JOJOVELLER」に付いてきたけど、1話分の原稿を丸々完成させるまでの流れも一度見てみたいものです。




まあ、長々と書いちゃいましたけど……、「ルッカ展」の感想を一言で表すのならば、「来て良かったッ!」。これに尽きます。
正直、「ジョジョ展」にも匹敵するほどの夢心地を体験できました。カラー原画にはカラー原画の、白黒原稿には白黒原稿の魅力がありますね。こんなにも白黒の生原稿をじっくり鑑賞できるチャンスは、そうそうあるもんじゃないです。荒木先生やスタッフの方々の熱が宿った原稿は、やはり特別で唯一無二の物でした。青鉛筆の下描き、線の流れ、色の濃淡、トーンにホワイト、全てが輝いて感じられます。本物だけが持つ立体感・ライブ感、最高です。いくらでも観られるし、いつまででも飽きずにいられますよ。

狙い通り、今日は私以外のお客さんはそれほど多くなく(日本人に至っては1人も出会わず)、思う存分に観まくる事が出来たのも嬉しかったです。もっと多くの方々に観てほしい、というジレンマもありますが(笑)。これが明日以降だったら、人出も相当ヤバかったんだろうか?
しかし、お昼の1時になった時、係員の女性に呼び止められて「ここは1時からお昼休みなの。3時から再開するわ。」と宣告を受けました。うそ~ん!さすがイタリア、お昼はキッチリ休むのね。それでも2時間は鑑賞していた計算になるんですけど、まだまだ観ていたかったなあ。その点だけが残念!そもそも「ジョジョリオン」の展示しか観てねーぞ。他のも全部観て回るとしたら、普通に1日掛かっちゃいますね。
そして、受付に戻って「ルッカ展」のアートブックを購入し、ドゥカーレ宮を後にするのでした。このアートブックには、荒木先生のインタビューも掲載されています。イタリア語なので、暇な時にちょっとずつ翻訳していくとしようかな。



ブラブラ散策


サン・ミケーレ・イン・フォロ
教会


城壁の上の遊歩道


のどかなお昼時



満たされた気持ちでルッカの街を少しブラブラし、それからピサへと向かう事に。「ジョジョ」や荒木先生とは関係ない場所ですが、せっかくこんな近くまで来たんだし、せめてピサの斜塔くらいは見ておこうというワケです。まあ、「肉」ファンでもあるんで、完璧超人始祖(パーフェクト・オリジン)の「はじまりの地」に行けるのはラッキー(笑)。
――そんなこんなで、「ルッカ展」のレポートは以上ッ!後編は、ピサやヴェネツィアを回った記録が中心になります。




(2014年11月6日)




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