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YO!YO!神様ありがとう―――


#7 15,000メートル 登り坂 午前10時8分





●今回はポコロコが主役。自分のラッキーを疑ったり信じたりと忙しい彼でしたが、いよいよ腹をくくった様子。あえて目を閉じて雑木林に突っ込むという無茶なマネをして、自分を試すつもりのようです。恐らく、ただ真っ直ぐに突っ走って行くだけだと思いますし、林を抜ける頃にはジャイロを追い抜いているかもしれませんね。
それにしても、つくづく感情や表情が豊かなキャラです。もっともっとハッピーに暮らすという夢のために、自分を信じて崖まで飛び越えるほどの覚悟と度胸もあり、これまた応援したくなってきます。早くもサンドマンとジョニーとの関わりも出来ました。他のキャラ達は自分から話し掛けたりしなそうな性格だけに、これからも各人物を繋げる役割を果たしてくれそうですね。


●自動車で参加したドイツの貴族・ロッカチュゴ男爵、なんとリタイヤ。さすがにこの時代の自動車と道で大陸横断は無理にしても、もうちょっと見せ場を作ってよ……。何のために出て来たんでしょうか?このギャグを見せるためだけ?シュトロハイムのようなノリを期待していた方はお気の毒でした。
いや…、でも女性参加者がいる事も判明した訳だし、そっちの見せ場を作ってくれた方が嬉しいかも……。


●主要人物達はショート・カットしまくりでした。ジャイロもなんか巧みに木や枝を交わしてます。やはりこのレース、一筋縄では進みそうもありませんね。安全にコース通りに走るか、危険を冒してでも近道を選ぶか、この選択もレースを大きく左右します。
何としてもジャイロに認められたいジョニーも、戸惑いながらもショート・カットを選びました。解説ばかりだった前号とは打って変わって、彼の確かな決意が見えるカッコイイ場面です。物語としては、危険に突っ込んで行く方が燃えますしね。果たして、この勇気ある決断が吉と出るか、凶と出るか?


●ポコロコがレース集団と合流した時に別れたらしいサンドマン。彼はあのまま本当に一直線に進み、ゴール直前で不意に現れると思います。1st.STAGEでのダーク・ホースになる予感。
ジャイロとの鉄と砂の戦いや、2人の会話シーンが見たいですね。鉄球の謎や砂のスタンドらしき能力の正体にも迫れそうですし、1話目からの縁もありますから。


★思うに、この1st.STAGEは参加者にとっても、観衆にとっても、読者にとっても、デモンストレーションのようなものなんじゃないでしょうか?
こんな早くから全力を出し、自分の手の内を出しては、マークされて後々不利になりかねません。そのため、力を温存し、他の連中を虎視眈々と観察しているライバル達がまだまだいると思われます。そういう意味では、ジャイロの独走も今だけになりそうです。
大体、ジャイロのこの張り切り具合は何なんでしょうかね?こんなに飛ばす理由はあるの?勝利に貪欲なのか、完璧な作戦があるのか、ただの目立ちたがりか、レースの盛り上がりに一役買ってくれてるのか。彼の意図が読めないのが面白い。キャラが掴めないというのが、ジャイロのキャラなんでしょう。




(2004年2月23日)




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