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もちろん!
…………あんたを負かしてみせるさ


#12 1st.STAGE 着順確定





●さあさあ!ついに来ました、この時がッ!2nd.STAGE編の開幕です!長かったなあ…。
まずは表紙イラストから。荒々しい表情を浮かべる、馬上のジャイロです。これから始まるであろう、過酷な旅と熾烈な戦いを予感させますね。個人的に嬉しかったのは、ジャイロのカラーリング。ここまで大幅に色が違うジャイロは初なので、とても新鮮でした。お決まりのカラーだと落ち着かないのは、荒木ファンの性なのかもしれません。
扉絵の方も蝶・クール。強引な姿勢でなんとか紙面に収まったジャイロが素敵です。帽子を押さえるポーズもサマになってます。広大な青空と、大地を走る参加者達……、どこまでもレースが続いて行きそうですね。


ポイント順位制は、なかなか上手い設定だと思いました。ポイント制にする事で、各STAGEでの順位にも大きな意味を持たせる事が出来ますからね。それならば、STAGEごとに仕切り直しでスタートしても問題無いでしょう。
驚いた事に、ほんの20分弱で1日目終了。それなら、別に夕方頃のスタートでも良さそうなものですが。まあ、1st.STAGEから全力で走らせ、観客を盛り上げるためには必要だったのかもしれません。2nd.STAGEからは賭けも始まるようですし、やはり1st.STAGEはデモンストレーション的要素の濃いレースだったみたいですね。


●サンドマンにメシを勧める男、サンドマンの言うようにスタートの受付とそっくり。でも、受付はスタート地点でサンドイッチを食っていたので、能力者でも無い限り、別人のようです。実は10人兄弟とかで、スタートからゴールまでの各チェック・ポイントに1人ずついるのかも。
「ジョジョ」6部での七不思議オバちゃんみたいな、定番の名脇役キャラになってほしいものです。


●ジャイロの素性が少しずつ明かされていきます。彼はヨーロッパの皇族の船に乗って、イタリアからアメリカに渡って来たとか。そして、何故か自分の経歴を隠している。一体、彼は何者なのか?謎が謎を呼びます。
そんなジャイロ、せっかくトップでゴールしたのにペナルティで20位降格!無敵だの反則だのと散々言われてきた鉄球によって、逆に自分の首を締める結果になってしまいます。この辺は、まさに「スポーツ」って感じですね。単に強い者が勝つだけの「バトル」とは違います。ルールという縛りの中で物語を深めていく荒木先生、相変わらず主役にも容赦ありません。


●結局、1位はサンドマン。のん気こいてメシ喰ってます。2位はディエゴ。1位以外には興味なさそうです。3位はポコロコ。いつの間にか、1位になる事よりジャイロに勝つ事の方にこだわってたようです。4位は何とイケメン。お前、どこにいたんだよ。5位はジョニィ。ゼッケンを付けてないだけで、一応登録はしてたようです。ドット・ハーンも地味に16位でゴール。
そして、23位まで発表されました。スタンド名みたいな、馬の名前まで載ってます。ここで注目すべきは、やはり7位のF・V・シュトロハイムに13位のキャラバン・サライ、19位のノリスケ・ヒガシカタ。この名を見て興奮しないジョジョファンはいないでしょう!彼らの登場が待ち遠しいです。ノリスケさんは頑なに武士を貫いてて、自慢のチョンマゲを侮辱されるとキレるってキャラなんですかねえ?


●納得いかないペナルティにブチ切れるジャイロ。獰猛な獣のようです。こんなに感情を露わにした彼の姿も初めて見ました。よっぽど負けず嫌いなのか、絶対に優勝しなくてはいけない理由があるのか。興味を惹かれる所。でも、捨て台詞といいイヤガラセといい、彼って意外と大人気ないですね。
不屈の執念で自分に喰らい付こうとするジョニィの事は認めているようで、ジャイロ先生による回転講座の始まり始まり。分かるよーな分からんよーな、コメントに困る講義でした。要は相手に気付かれる事なく、肉体を反応させる力が「回転」にはあると。これで第1話からの謎も少し解けました。でも、「回転とは何なのか?」より「どうやって回転を起こすのか?」の方が知りたい所です。
ここら辺の一連の流れは、本当に無駄がなくて驚嘆させられます。ジャイロが怒って、シャンパンを回転させて、それがジョニィの回転学習に繋がりながらも、ジョニィが馬から下りる理由にもなっている。見事です。


★1st.STAGEで殺人が起こっていた事が発覚。しかも、内臓を引きずり出すというオゾましい方法で……ッ!誰にも目撃されずに……ッ!犯人は一体、誰?犯人も何らかの能力を持っているのか?
恐らく、犯人もジャイロを要注意人物と認識しているはず。当然、邪魔な彼を始末しに襲い掛かって来るでしょう。その戦いの中で、ジョニィとの絆が生まれるのかもしれませんね。2nd.STAGE編は、レースにバトルに自然の脅威に……と、まさしくサバイバルとなりそうです。この嵐の前の静けさに、否が応にも冒険心が駆り立てられ、ワクワクしてきますね。




(2004年6月15日)




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