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男には地図が必要だ
荒野を渡り切る心の中の「地図」がな


#20 ツェペリ一族





●ジョニィのスタンドによって、ベンジャミン親父も死亡(?)!そして、いよいよL.A.の逆襲ッ!……と思いきや、これまたあっさりと爪の回転で撃退されちゃいました。ジョニィの回転たるや、その衝撃か風圧かで、自分の体が宙に舞う勢いです。地味な割に無敵の能力。パワーバランスが崩れないか心配にもなります。
案の定、ジャイロ一向のいる場所は「悪魔の手のひら」のエリア内だったらしく、大急ぎで退散。エリア内にいるだけで、素質のある者はスタンドが発現するようです。「矢」の場合は刺されなきゃいけないし、素質がなければ死ぬというリスクもあったけど、今回はそーゆーのは無いのかな。エリア内の岩や砂には隕石が混じっていて、ウイルスも存在しているんでしょうか?


●走り去るジャイロ達に憎しみの言葉をぶつけるL.A.。それは衝撃的な事実。なんとジャイロは自分の国の人間に命を狙われ、その首には懸賞金がついていたのです。ブンブーン一家もミセス・ロビンスンも、その賞金のためにジャイロを襲ったのです。ただでさえマークされてる上に賞金首ともなれば、今後も次々と刺客がやって来る事でしょう。増して、ジョニィと行動を共にするなら、自ずと邪悪なスタンド使いも呼び寄せてしまうはず。ジャイロのレースに安息の時はないッ!
そして、L.A.はそのままフェイド・アウト。てっきりブチ切れて、急成長を遂げて襲い掛かると思ってたんですが……。それはもう少し先の話になる予感。さすがにこれでL.A.がリタイアするとも思えないんで、いつか1人で復讐に現れる事を期待します。その時は別人のように怖く鋭くなっていそう。因縁の再会はいつ!?


●明かされるジャイロの過去ツェペリ一族の宿命……。死刑執行人としての任務を授かり、380年もの間、それを守り続けてきた。罪人を苦しませず一瞬で確実に殺すため、医術戦闘術を学んできた。そして、鉄球の回転を編み出し、発展させてきた。…想像を絶するショッキングな内容でした。これはヘビーだ。パラレル・ワールドになっても、ツェペリ家は重責を背負っているんですねえ。今、ジャイロの命を狙っているのも、殺された死刑囚の仲間か何かなのかも。
「回転」が一子相伝の技術である事も驚きでしたが、相手を傷付けるためではなく、安らかにさせるためのものだったという点に感動。任務に対する使命感死に逝く者に対する慈愛が生み出した力こそ「回転」なのです。「回転」の原理や理屈はまだ不明ですが、誕生するに至った理由と経緯はスゴく納得。こんなの予想もしなかったですよ。


●少年時代のジャイロを見る事が出来て良かったです。彼は昔から強引で無茶な性格だったようで笑えました。この頃から馬に乗るのが好きだったらしいし、乗馬の腕も本物なんでしょう。敬語を使うジャイロってのも違和感がありましたけど。それに、帽子をかぶっていないジャイロが描かれるなんて思っていなかったのでビックラこいた。でも文字入り金歯はいつからなんだろう?
厳しさと優しさを兼ね備えた両親がいて、兄弟も多く、家族に恵まれて育ったようですね。あの変なモミヒゲは、親父さんからの遺伝だったのか…。弟とかも、髪がえらい事になってます。
「SBR」のツェペリ一族は、「ジョジョ」におけるジョースター一族にも通じるものがあると思いました。何より家族を愛し、その誇り高き使命と魂、そして「回転」という技術を先祖から受け継いで、それを未来の子孫達に遺して伝えていく。それが希望となり、また業にもなっていく。運命の皮肉や悲哀を感じずにはいられません。


●ジャイロの親父さんの口癖「男には地図が必要だ 荒野を渡り切る心の中の「地図」がな」は名言。自分の目指すべきものさえあれば、どんな困難も乗り越えられるって意味でしょうか?この言葉は是非、いつかジャイロからジョニィにも伝えてほしいと思います。


★25歳になって親父さんの跡を継ぎ、執行人となったジャイロ。死刑執行人バージョンのジャイロも新鮮でカッコイイ。
次回はマルコとの関係が判明しそうですね。きっと何人もの死刑囚の命を絶ってきたであろうジャイロの中で、いろんな葛藤が生まれた事でしょう。そんな彼の心の揺れ動きを描いてほしいですね。




(2004年10月11日)




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