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君はこの恵みある「大地」よりも偉いっていうのか?


#7 ディエゴ・ブランドーC





「眼球」を手にしたのはジャイロ!2つの眼球のうち、「右眼」がジャイロのものとなりました。あの状況でジャイロの元へと転がっていったというなら、彼も間違いなく「遺体」に選ばれる資格がある者だったって事ですね。
ジャイロはとうとう「技術」ではなく、れっきとした「能力」を獲得ッ!鉄球にも「眼球」が現れ、「鉄球からの映像」を「右眼」を通して見る事が出来る能力。かなりクリアな画質で大迫力らしく、ジャイロも大はしゃぎです。これによって、より精密な狙撃が可能となりました。さらに、「回転」が起こす振動波を利用して、周辺に存在する物質をことごとく見通す事さえ出来ます。アブさんを葬り去ったソナー的探知法が進化して、視覚を伴うようになったってイメージですね。「まるで『波紋』だ」というセリフにニヤリ。直接攻撃タイプのスタンドではなく、あくまで鉄球の補助的な情報収集能力だったのが好印象。「回転」の存在意義が薄れては困りますからね。
能力発動時には、ジャイロの右眼も変化。目の下には十字架のアザが浮かび上がります。これがまたカッコイイ!普段より写実的なタッチで描かれたジャイロのアップが最高にシビれます。しかも、そんな超越した力を手に入れても、ジャイロの目には「レースで優勝し、マルコを救う」という目的しか映っていません。「遺体」も敵も眼中に無し。自分の出来る事・なすべき事を知っている男は違います。たった1人の少年を助けたい。このちっぽけな願いこそがジャイロにとっての幸福であり、彼を突き動かす全てなのです。
ジャイロは「STEEL BALL RUN」(レース&バトル)の主人公。ジョニィは「ジョジョ第7部」(遺体探し&バトル)の主人公ってカンジかな。


●恐竜化はなんとディエゴの能力や突然変異ではなく、大統領の刺客・フェルディナンド博士のスタンド能力でした。スタンド名は『スケアリー・モンスターズ』。ジョニィの「左腕」を奪うべく、ディエゴをリーダー恐竜にして、恐竜化の感染をどんどん広げていったのです。恐竜の化石と一体化したスタンドなのか何なのか…、ともかく化石は彼が張った罠で、それに触れた者をリーダー恐竜に出来るっぽいです。派手な能力の割に、相手を罠に嵌めるまでは地味に苦労しそう。
博士は地質学・古代生物学者で、2年以上前からアリゾナの「悪魔の手のひら」を探索していた様子。大統領はこの頃から「遺体」を探していたのでしょうか?この能力もその時に発現したものとの事。「悪魔の手のひら」が生き物のように動く理由を調査していたのも彼かもしれませんね。彼は「大地」を敬う心の持ち主で、「大地を尊敬しないから恐竜は滅んだ」という言葉もなかなか興味が引かれるものがあります。この真理をアホ共に教えてやりたい一心から、自分が支配者として「尊敬」される能力が発現したのかも。ポーク・パイ・ハットとは正反対の雰囲気の敵で、個人的にはけっこう好き。敬愛する大地の掟に従い、強き者のエサとなれて彼も本望でしょう(皮肉)。
そして、ジョニィや我々読者に「遺体」の情報まで提供してくれました。約1900年前の聖人って事はヨセフの逸話から推測できますけど、全てのパーツを集めた先の話はナイス情報。不老不死や無敵の力などという次元の話ではなく、もっともっと精神的・宗教的な意味合いが強い「力」が得られるようです。真に重要なのは、人々の「尊敬」を集める力。言わば究極のカリスマを手に入れる事が出来るのかもしれません。世界中のあらゆる人々が自分を尊敬し続ければ、世界は自分を中心に1つとなり、永遠に繁栄し続ける。


●ディエゴもちゃっかり「左眼」をGET!獲得したスタンドは結局、恐竜化能力でした。密かに恐竜がお気に入りだったらしく、彼自身の能力として新たに発現。恐竜人と化してます。自在に能力をコントロールできるようになったディエゴは、今まで以上の強敵となるに違いありません。恐竜能力はこのまま終わらせるのはもったいない気がしたし、力を求める彼に似合ってるから良かったです。なにせ史上最強の攻撃生物。これに人間の知性も加われば、まさに無敵です。ビジュアルはすっかりバケモノだけど…。凶悪さ・凶暴さが伝わる、恐ろしいデザインですね。
ただ「眼球」は左右別々になってしまい、ターボ君も仲良く半分こ。そーゆー意味で、ジャイロもディエゴも本来の能力を完全には発揮できていない状態と思われます。今回の件で、ディエゴも「遺体」の存在と力を知りました。当然、遺体集めに加わる事になるでしょう。もちろん大統領も黙っていないだろうし、戦いの激化は必至!敵が増える一方のジャイロ達も大変です。でもジョニィとディエゴには、幾度となくぶつかり合ううちに良きライバルとなり、最終的にはジョナサンとディオのように奇妙な友情が芽生えてくれる事を願っています。


●「眼球」の守護精霊ことターボ君が囁いた、「TURBO」という言葉。次なる「遺体」へのキーワード。ジャイロが言うには「台風」「旋風」といった意味があるみたいですが、今度はどんな暗号なんでしょうか?前回は「脚を動かせ」という言葉自体に大した意味はなかったけど、今回もそうとは限りません。「風」に関係する場所でもあるんでしょうか?
あの文字をよく見てみると、それぞれの文字の中に別の記号が書かれてあります。「0」と「1」のようにも見えますね。もしかして2進法?そう仮定して、「T」の中にある「100111」を10進法に直すと「39」。「U」の「110」は「6」、「R」の「11000」は「24」、「B」の「1011110」は「94」、「O」の「101001」は「41」、「O」の上の線の「110」も「6」になる……はず(間違ってたら恥ずかしい…)。この6つの数字が何を意味し、どうやって「遺体」の具体的な場所まで示してくれるのか?
ちょっと考えてみれば、数字で場所を特定できる方法は限られてきます。真っ先に思い当たるのは、やっぱ緯度・経度ですよね。地図でそれらしい地点を探してみると……、ありました。恐らくこれは、西経39度6分24秒・北緯94度6分41秒(あるいは41分6秒)を示しているものと思われます。この場所は4th.STAGEのコース上にあるはずなので、ほぼ確実かと。例えば…、「遺体」を持つ者がポイントに近付くと嵐がやって来て、スゴイ雨風が吹き荒んでいる中、何故かその場所だけに太陽の光が降り注ぐとか。ポッカリと「台風」の「目」のように晴れ渡っているのです。そんな感じで発見されそう。


●3rd.STAGEも早くも大詰め。「大切なのはレース」とまとめてはいましたが、レースらしいレースが果たして描かれるのでしょうか?とりあえず現在の総合順位が判明。1位はディエゴ、2位がサンドマン、3位はジョニィ、4位はホット・パンツ、5位はさりげにポコロコ、6位がジャイロ。7位には、イケメンこと我らがマウンテン・ティム。2nd.では残念ながら入賞は逃したものの、今後の巻き返しに期待大です。そして8位はゼニヤッタ・モンダッタ、9位にノリスケさん…といった面子。
ゴール間近までやって来た所で、ジャイロ&ジョニィの他には、ディエゴやサンドマン、ポコロコにドット・ハーンまで姿を見せております。強い力を持つ者同士、お互いに引かれ合っているのでしょう。最終的にはお馴染みの顔ぶれが揃います。次回は是非、しばらくスポットライトが当たらなかったキャラ達をじっくり描き、白熱するレース展開を見せてほしいものですね。でも、ここいらでまったくノーマークのダークホースが登場しても面白くなりそうです。
3rd.STAGE終了後は、キャノン・シティでちょっと休憩ですかね?砂漠に山岳地帯とノン・ストップで走り続けて来たのだから、さすがに疲労もピークのはず。久し振りの街で心身を休めたり、旅の荷物を揃えたり、酒場で語り合ったり、束の間の憩いのひと時。ここでキャラ同士の関わりを深めてほしいと思います。西部劇っぽい雰囲気も味わいたいところですし。


★今月も燃えました。「左腕」をあえて放して恐竜化を利用するジョニィや、スタンド使いとなったジャイロの逆襲など、内容も絵も含めて見所満載で大満足。あれだけ苦戦させられた恐竜能力からの大逆転は爽快でした。ヤバイ状況下でも飄々としてるジャイロは、これ以上なく頼もしく感じますね。バトル後のジャイロとジョニィの会話シーンも、やっぱり味があって微笑ましい。
恐らく次回で3rd.STAGEもゴールでしょうが、ジャイロはまだ1位にはなれない予感。せいぜい2位か3位止まり。1位はポコロコと予想します。そもそもこのSTAGEは同時スタートではなかったのだから、接戦のように見えても実際はそれぞれ時間差があるワケです。トップ集団が熾烈なデッドヒートの末、次々にゴール。遅れを取ったポコロコだけど、走行タイムは最速でちゃっかり1着に。ラッキー!そんなオチになるかも。




(2005年10月19日)




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