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管理人、GUCCIで飛ぶ
〜 ホワット・ア・ワンダフル・ウィンドウ 〜




その@


「SPUR」2月号(2013年)にて、荒木先生と「GUCCI(グッチ)」のコラボレーション作品第2弾「徐倫、GUCCIで飛ぶ」が発表されました。しかし、それだけで終わるはずはありません。コラボ第1弾であった「露伴」の時は、「GUCCI新宿店」のショーウィンドウに荒木先生の絵がディスプレイされ、さらに店内では原画展示まで行なわれました。これでも充分スゴいのに、今回は比較にならぬほどの大スケールで企画が進行していたのですッ!
2013年1月上旬〜2月中旬の期間中、「GUCCI」のファッションと荒木先生の絵が並んでショーウィンドウにディスプレイ!しかも、なんとこのコラボレーションウィンドウ、世界各国のGUCCI直営店で展開されるとの事ッ!GUCCI本店のあるイタリアや荒木先生の住まう日本は言うに及ばず、アメリカにフランス、イギリス、スペイン、オーストラリア、ブラジル、シンガポール、中国、香港、韓国……etc。大袈裟でも比喩でもなく、まさに全世界を巻き込んだ超絶イベントなのです!詳細については、例によって@JOJOさんをご覧になってください。
残念ながら原画展示こそないものの、こんなステキなイベントを見過ごす手はないでしょう。近場の仙台でもいいんですが、どうせならいっぱい見たいんで、3ヶ所もコラボ店舗がある東京に行く事に決めました。




そのA


<2013年 1月26日(土)>
朝10時頃、電車で東京に向かいます。いちいち言うまでもなく、今回も1人です。この日の地元は、朝から猛吹雪。寒波のせいか、虹村さんがどこぞに潜んでるのか……。視界も一面真っ白。ここは常秀を見習い、飛行機はやめて陸路でGO!です。




昼2時頃、無事に東京に到着!やはり東北とは違い、雪など欠片もありません。こりゃあ超歩きやすい。……てなワケで、さっそく行動開始です。ルートとしては、今いる東京駅から近い順に、銀座 ⇒ 青山 ⇒ 新宿って感じに。




そのB


まずは銀座へ。有楽町駅から徒歩数分。「GUCCI銀座店」、あっさりと見付けました。そのウィンドウには、麗しの徐倫がGUCCIファッションと共に、確かに飾られていました。でも、こんな街中でいきなり荒木先生の巨大イラストが現れると、思わず興奮してしまいますね(笑)。
さすがに荒木先生の絵は超美麗かつカラフルなので、否が応にも目を引きます。道行く人々もけっこう足を止めて、絵に見入っている様子でした。もちろん、写真に撮りまくる人も多い。むさ苦しい野郎だけではなく、お若いレディー達やご年配の夫婦の姿もあります。「あっ、ジョジョだあ!」「徐倫だ!かわいい〜〜!」なんて黄色い声も聞こえてきて、なんとも嬉しい気持ちに。






続いては青山へ。原宿駅から表参道をしばし歩き、やがて「GUCCI青山店」が見えました。ここはやや奥まった場所にウィンドウがあるためか、さっきの銀座店よりはおとなしめ。でも、私が写真を撮ったりしてるうち、次第に人が集まってきました。そうなると、人が人を呼ぶ。何故かカップルが数組集結し、いわゆる「ジョジョ立ち」をする彼氏を彼女が撮影する……って微笑ましい光景が多く見られました。別にうらやましくなんかないですよ、ええ……。
















荒木ファンとしては、ついつい荒木先生の絵にばかり注目してしまいがちですが、メインはあくまで「GUCCI」のファッション。荒木先生が徐倫達に着せて描いたファッションの実物も、じっくりと見させていただきました。ハイブランドだけあって、「マテリアル!」と叫んで絶賛したいくらい、材質からして優れているのが分かります。それ自体が芸術品であるかのように、ホントに美しい。





そして新宿へ。2011年の秋、「岸辺露伴 新宿へ行く」展(レポートはこちら)を開催した「GUCCI新宿店」です。ここは駅前だし、人通りもめっちゃ多いので、銀座や青山よりも人が集まっていました。若い男女が「あっ、ジョジョじゃん!」「だからみんな写真撮ってんの!?」「かわいい〜マジで!」……なんて、驚きや感嘆の声を上げながら、ガンガン撮影しています。しかも、それが入れ替わり立ち替わり。
私のようにこれ目的で遠路はるばるやって来た人じゃなくても、ただの通りすがりの人々まで立ち止まらせてしまう荒木先生の絵。大勢の心を掴み、笑顔にしてしまう荒木先生の絵。実に素晴らしい。私の手柄でもなんでもないのに、すんごい誇らしい気分になりますよ(笑)。




ついでに、「タワーレコード」新宿店にも寄りました。ちょうど今、「サンタナ」が展示されていると言うのです。昨年の「ジョジョ展 in TOKYO」で展示されていたヤツが、まさかこんな場所に運ばれていたとは。6Fに行くと、紛れもなく「サンタナ」がそこで眠りに就いていました。無数の「石仮面」と共に。
ここでも女の子達が楽しげに記念撮影。まあ、血の献上はお店側が固く禁じているようなので、今すぐ目醒める危険はないでしょう。







しかも、1月30日(水)には、ここでTVアニメ「ジョジョ」のDVD&Blu-ray発売記念イベントが催される予定ッ!なんとジョナサン役の興津さん、スピードワゴン役の上田さん、OP曲を熱唱する富永さんの3人がゲストとして、トーク&ライブをやっちゃうらしい。行ける方は是非、足を運んでみましょう!





<1月27日(日)>
昨日のうちに行くべき所には行ったので、荒木先生や「ジョジョ」関連の出来事は特になし。普通にホテルをチェックアウトし、テキトーにお土産を買って、お昼に帰路につきました。故郷は相変わらずの雪。やれやれだぜ。


――いやあ〜〜、ただショーウィンドウを見るだけなのに楽しかったです。店舗ごとにウィンドウデザインが違うので、それぞれ個性があって面白いですよね。この3店舗では使用されていなかったイラストも、どっかの国のどっかの店舗では使われてるのかな?
「GUCCI」には申し訳ないんですが、今回、ショップの中にはまったく入りませんでした。そんな高級品は自分にはまだまだ似合わないし、ポンポン買えるほどリッチでもないので(汗)。冷やかしになっても居心地悪そうだから、外でウィンドウを眺めるだけにしときました。店内でも何かしらのデザインが施されたり、映像が流れたりもしているようですが、さすがにハイブランドの敷居は高いぜ。
でもホント、「夢」「希望」に満ち溢れたハッピーなショーウィンドウでした。これが世界中で展開されていると思うと、胸がときめいちゃいますね。しかもこの奇跡のコラボ、これでジ・エンド……ではありません。そう、お次はご存知「ジョジョ展 in フィレンツェ」!イタリア・フィレンツェの「GUCCI MUSEO(グッチ・ミュゼオ)」で、さらなる奇跡を体験できるのです!荒木先生と「GUCCI」の出会いに感謝しつつ、静かに時を待つとしましょう。




(追記)


<2月3日(日)>
東京から帰還して1週間後、今度は宮城県仙台市へ訪れました。その目的は2つ!1つは、「GUCCI仙台藤崎店」のショーウィンドウを見る事。もう1つは、「週刊少年ジャンプ」創刊45周年記念イベント「ジャン博」へ行く事。
前者は言わずもがなですが、後者はと言うと、なんと荒木先生の直筆サイン色紙が展示されているとの情報をGETしたからです。しかもこの「ジャン博」、全国5都市で開催されるのは良いとして、1ヶ所あたりの開催期間がえらく短い。仙台も1/31(木)〜2/5(火)のわずか6日間のみ。悠長に考えてるヒマもないし、「GUCCI」の件もあるので、勢いに任せて出発!




朝に家を出て、お昼前には仙台に到着しました。仙台に来た時のお約束として、牛タンをたらふく食いました。肉厚ジューシーで最高に美味です。
腹ごしらえを終えると、さっそく「藤崎」へ。「GUCCI」と「ジャン博」のどちらとも「藤崎」にあるので、あちこち歩き回る必要もなし。ただ、天気はいいのに風がとにかく強い。体が持って行かれるほどだから、もはや台風並みです。そんな暴風の中を進み、やがて「藤崎」に着きました。
まずは、「GUCCI仙台藤崎店」のショーウィンドウ。ここでは去年の夏、「GUCCI×ジョジョ展 チャリティオークション」での出品商品が展示され、私も見に行きました。そんな経験もあって、特に迷う事もなく発見。ここは青山に近いデザインです。全身ピンクの徐倫がメイン。私が見た時は、東京のような人だかりはありませんでしたが、1人の女性が写真を撮っていました。同志よ。









お次は、「藤崎」店内に入ります。「ジャン博」会場は7階。さすがは「ジャンプ」、多くの人で賑わっています。ここでは様々な催し物があり、「ONE PIECE」や「NARUTO -ナルト-」、「トリコ」、「暗殺教室」、「ニセコイ」等のアトラクションを始め、「ジャンプ」ゆかりの作家陣による直筆サイン色紙展示や、カラー&モノクロの複製原画展示など、見所満載ッ!サイン色紙なんか、現役連載陣はもちろん、鳥山明先生や井上雄彦先生といった大御所のものもあって超貴重ッ!
(ちなみに、許可されたポイントだけは撮影もオッケーでした。さすがにサイン色紙は撮影禁止だったけど。)
















まあ……、とは言え、私の目的はあくまで荒木先生のサイン色紙。しかとこの目で見させていただきましたよ。サイン色紙なので、もちろんイラストもラフ画。2013年の年賀状イラストの定助オンリーバージョンです。自身の尾を食べるウロボロスの蛇の円環の中に、穏やかな表情の定助が描かれています。彼のセーラー服の右肩部分には、承太郎の帽子等でおなじみの「手形」が。蛇の頭と重なるように描かれた太陽と、定助の唇、そして右肩の「手形」のみ、イエローで塗られていました。それ以外はカラーなし。
色紙の上部分には「『週刊少年ジャンプ創刊45周年」』心からおめでとうございます。」の文字。そして、下部分には「荒木飛呂彦 「ジョジョの奇妙な冒険 Part8」」の文字。お祝い用の色紙だけあって、普段よりも丁寧に描かれている印象です。いやあ〜、カッコイイわあ。あの色紙、欲しいなあ〜。


「ジャン博」では「ジャンプショップ」も開店しております。多種多様なグッズが売られていました。「ONE PIECE」や「NARUTO -ナルト-」といった大人気の現役連載陣は、モノクロ原稿の複製原画も販売しています。「ジョジョ展」でもこういう商品を売れば良かったのに。……で、「ジョジョ」グッズはと言うと、ピンズのみ販売。「ジョジョ」や荒木作品をこよなく愛する自分ですが、正直、グッズ関係にはあまり興味がありません。気が向いた時、何かのついでで買ったりする程度。今回にしても、特に欲しい物はなし。でも、せっかく来たんだし、記念としてイギー猫草のピンズだけ買っときました。
ピンズ周辺では、「ジョジョ」ファン達が集結。女の子達がキャッキャしながらピンズを物色してたり、グズる子どもにお母さんが「ほら、ジョジョだよ〜ジョジョ〜」なんて言ってあやしたりしていました。う〜む、よもや「ジョジョ」で子どもをあやせる時代が訪れようとは(笑)。一昔前じゃ考えられない光景です。25周年での大プッシュやアニメ化が功を奏し、「ジョジョ」が世間に浸透してきたって事なのかな?「GUCCI」とのコラボも、その一因になっているのかもしれませんね。




管理人、GUCCIで飛ぶ

完




(2013年1月28日)
(2013年2月3日:追記)




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