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「ジョジョリオン」の謎と考察・予想をまとめたよ


No.39 【 「田最 環」は何者なのか? 】





【第2版】 (旧版)
鳩ねーちゃんが家に連れて来た初めての彼氏、その名も田最 環 (だも たまき)。通称「ダモカン」。さぞやSEXYなイケメンだろうと思いきや、小太りで髪の薄いオッサン顔の自称23歳でした。
なんとも怪しい風貌の上、俯いてボソボソ声で喋る、クセの強い男ではあります。しかし、いざ接してみれば、意外と謙虚で礼儀正しい。クリーニング店の経営までしている、割と真っ当な社会人だったのです。…………な〜んていうのは所詮、表向きの顔!得体の知れぬスタンド能力で東方家の人々を襲い始め、挙げ句の果てには、「空条 仗世文」のパスポートの顔写真がこのダモカンの顔である事が明らかにッ!
一体全体、このダモカンは何者なのでしょうか?何の目的で東方家を訪れたのでしょうか?そして、本当にダモカン=「空条 仗世文」なのでしょうか?

【第1版】では、ダモカンと「空条 仗世文」と定助の半身「X」の3者は全員別人と予想していました。しかし、第50話を読む限り、やっぱ「X」と「仗世文」は同一人物と考え直し、予想を改める事にした次第です。
また、第49話では、ダモカンが東方家を訪れた目的が3つある、という事も本人が語っていました。それについても予想したいと思います。



まず、1つ目の目的。行方不明の仲間を見付け出す事。これはすでに明かされています。彼は、連続失踪した夜露、愛唱、エイ・フェックス兄弟を捜しているのです。もし生きていれば助け出し、死んでいたら犯人を突き止めて消す。……少なくとも、常敏は愛唱達と契約を結んでいるし、記憶喪失の男まで引き取っている。東方家が疑われるのも納得の怪しさです。
ここから推測するに、やはりダモカンも「岩人間」である可能性は超濃厚。ここんとこは【第1版】の予想を維持しておきましょう。
「岩人間」のキャラクターが「7つの大罪」をモチーフに作られていると仮定し、ダモカンは「傲慢」の「岩人間」なのです。礼儀正しく謙虚な態度だからこそ、腹の底には 逆に「傲慢」さを秘めている。相手を究極まで軟らかくして「粘液」と化してしまうスタンド能力も、そんな粘着質な本性ゆえ。また、「傲慢」を暗示する動物は、グリフォン・ライオン・孔雀。髪の毛の描写が多く、ヒゲも蓄えているところから、立派な鬣(たてがみ)を持つ「ライオン」をどこか彷彿とさせます。


続いて、2つ目の目的。吉良に盗まれた「ロカカカ」を取り返す事、と予想します。憲助さんに吉良の事をしつこく聞いているし、そこから吉良が「ロカカカ」を狙う回想がスタートしているので、そういう繋がりが自然かなと。
ほとんどの「岩人間」達は、吉良達に「ロカカカ」を処分されただけと思っており、それに関わった者をただ始末しようとしています。現に、エイ・フェックス兄弟は、カレラも定助もとにかく殺そうと襲って来ていました。しかし、ダモカンは処分された「ロカカカ」の痕跡を調べ、もともと保管していた数より1つ少ない事を割り出したのです。「石化病」の母親という動機もある。吉良が盗んで隠したに違いない。そして、吉良は死んだが、かつて交流があったらしい憲助さんは隠し場所を知っているかもしれない。そう睨んだワケです。
ただし、「岩人間」は基本、集団や組織を持とうとはしない種族。例外的に、「ロカカカ」絡みで組織を作ってはいるものの、やはり個人プレイが多く、あまり密な連携は取れていません。仲間意識自体はあっても、あくまで自分の利益や幸福が第一で、実質的には個人個人バラバラに動いているのでしょう。


そして、3つ目の目的。東方家を乗っ取る事、と予想します。怪しまれずに東方家に入り込むだけなら、何かの業者でも装えば済みそうなもの。それを、いちいち回りくどく鳩ねーちゃんを口説いて、彼氏として訪れたのは、それ自体も目的の1つだったからです。
東方邸は、仲間の夜露が設計しただけあって、非常に住み心地も良さそう。しかも、「呪い」と引き替えとは言え、「繁栄」が約束された家系。これを我が物として支配し、ハッピーに過ごしたい。そう考え、鳩ねーちゃんをたぶらかし、邪魔になる家族を消し去り、自分が東方家の新たな家長になろうとしているワケです。

――という事で、ダモカンの目的は全て「東方家」に集約されるのでした。



しかし、それとはまた別に、ダモカンは「空条 仗世文」の名パスポートを作っていたようです。これは康穂が『ペイズリー・パーク』で発見したから浮上した事実なので、ダモカンが東方家に入り込んだ目的とは無関係と判断して良いでしょう。では、何のために作ったものなのか?
ズバリ、本物の
仗世文をおびき出すためです。仗世文は父:貞文を殺され、数年間、杜王町から離れた土地で暮らしていた……と、私は予想しています。しかし、いよいよ彼の存在が杜王町で必要になった時、「岩人間」のリーダー的存在である「記憶の男」 がダモカンに命じてきました。実は、貞文を直接殺したのは、このダモカンかもしれません。彼の顔写真で、仗世文のパスポートを作り、それを仗世文に送り付ける。それを受け取った仗世文は、父の仇を討つため、杜王町に戻って来ざるを得ない。……で、実際、それは計画通りにいきました。
ところが、今度は震災以降、またしても仗世文が行方不明に。実際は「記憶の男」が仗世文を匿った後、吉良との「融合」の手助けをしていたのですが……、ダモカンはそんな事など知る由もない。「ロカカカ」を処分した仗世文も、カレラと同様、「岩人間」のターゲットとなっています。何としても居場所を突き止め、始末しなければ。そこでダモカンは、さらに仗世文の自宅を勝手に奪い、クリーニング店に改装!……パスポートの写真の男が、自分の家を荒らしている。これ以上ない、明らかな挑発です。もっとも、当の仗世文は全ての記憶を失っているワケなんですが。
 (2016/03/31:削除)



(追記1)廃止
ダモカンは「空条 仗世文」の名でパスポートを作っていたようなので、恐らくは仗世文の戸籍をも奪っていたのでしょう。死んだ人間の戸籍を奪って、その人物になりすますのは、「岩人間」の常套手段。きっと複数の戸籍を持っている「岩人間」も珍しくはないはず。ダモカンは、夜露が仗世文を始末したものと思い込み、クソ生意気な小僧だった仗世文を死後も蹂躙し利用し尽くす事で、ようやく溜飲を下げたのです。
さらに、仗世文の家まで奪い、勝手にリフォーム。クリーニング店に改装し、ちゃっかり表向きの商売まで始めたのです。まあ、預けに来た服から経済状況とかを推測し、「ロカカカ」を売るに相応しい客を新規開拓しようとしていたのかもしれませんけど。もしかすると、家のリフォームに夜露が関わっている可能性もありそうですね。「ダモカンクリーニング店」には、「岩人間」の深部や仗世文の過去にまつわる何かが隠されている?




なお、最新版はこちらに置いときます。 最新版




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