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「ジョジョリオン」の謎と考察・予想をまとめたよ


No.18 【 東方家の「離れ」で「石化病」を治す方法とは? 】






【第1版】
つるぎちゃんが言うには、東方家の「離れ」とは、東方家に伝わる「石化病」を治すために造られた建物らしい。憲助さんはさらに、果樹園の休憩所であり、地下室では果樹の研究や保管も行なっていた……とも話していました。
では、この「離れ」で「石化病」を治す方法とはどんなものなんでしょうか?



これを考える上で重要なのは、「離れ」が建てられた場所。「離れ」は明らかに、「壁の目」沿いに建てられています。この「離れ」が建てられた頃には、まだ「壁の目」は隆起していませんが、東方家には代々「等価交換」を行なう土地として伝わっていた模様。1963年の冬には、憲助さん(常助少年)と母:伴子さんが「石化病」の「等価交換」を行なっている描写もあります。この時は、「二本松」の根元にある洞の中に入って「等価交換」していたようです。
つまり「離れ」は、「二本松」の洞の代わりとして造られた建物なのでしょう。場所的にはほとんど変わらないので、「離れ」でも洞と同様に「等価交換」を行なえるってワケですね。と言うか、震災後は「離れ」の地下室と洞が繋がってしまったので、もはや同じ場所と言えるでしょう。


……で、実際に「離れ」で「等価交換」をする場合、どのようにして行なうのか?
作中で描かれた「壁の目」での「等価交換」は、今のところ3例あります。「吉良」ともう1人の人物「X」(⇒ No.12 【第2版】参照) による「融合」。「レモン」と「みかん」の「融合」。そして、前述した「常助少年」と「伴子さん」による「石化病」移動。これらに共通するのは、「等価交換」の対象が互いに近い位置にある点、そして土に埋まっている・囲まれている状態になっている点です。
その共通点を「離れ」で再現するならば、やはり場所は地下室しかありません。とは言え、ただ地下室にいるだけで「等価交換」されちゃうんなら、康穂とつるぎちゃんがとっくに「融合」しちゃってます。恐らく、地下室には開かずの間みたいな小部屋があり、普段は堅く閉ざされ隠されている。しかし、何事か起こった時にだけ開ける事が許され、その小部屋に「等価交換」の対象を入れて扉を閉じる……といった感じなんじゃないでしょうかね。そうして、行ないたい「等価交換」の条件を心に強く念じていれば、あるいは言葉で宣言でもすれば、それが「等価」ならその通りの結果になるんです。特に希望も条件もないのなら、ただの「融合」で終わる、と。
伴子さんが息子の「石化病」を治した時は、きっと「わたしの命と引き替えに、この子の病気をわたしに移し替えてください」とでも願ったのでしょう。



ちなみに、この方法こそが、虹村さんが探る東方家の「秘密」の1つでもあります。(⇒ No.10 【第1版】参照)
常助少年と伴子さんが「等価交換」を行なった「二本松」の洞は、1901年にジョニィが「聖なる遺体」を隠した場所でもあります。恐らく、その出来事がキッカケで、この「二本松」周囲の土地でのみ、「石化病」の「等価交換」までもが可能になったのでしょう。「遺体」によって、「壁の目」が局地的にパワーアップしたワケです。それまでは、次男を跡取りにしたり養子をもらったりして家を守ってきた東方家でしたが、ついに長子の「石化病」を治す方法を獲得できたのでした。
ジョニィが「遺体」を持ち込んだ行為は、本人の意思などとは無関係に、様々な功罪を後の世にまで齎しているようです。



(追記1)
第64話にて、新たな描写が見られました。今より20年ほど昔、憲助さんの息子:常敏が「石化病」を「等価交換」した場面が描かれたのです。その相手は、当時11歳の常敏をイジメていた中学生。コイツがまた相当にイカれた自己中エロガキで、常敏を使って女の子を焼死させようとまでしてた万死に値するクズでした。事の詳細は置いとくとして、ともあれ、「常敏」とこの「エロガキ」による「等価交換」が行なわれたワケです。これにより、常敏の「石化病」は完治!
……で、その当時はまだ東方邸も新改築前。屋敷が昔ながらの立派な日本家屋だった頃。無論、震災も起きていないので、「壁の目」の隆起も無く、「二本松」も健在です。東方家はこの時代、「二本松」の洞に祠(ほこら)を建てて祀っていた模様。恐らく、憲助さんが母や先祖の供養の意味も込めて建てたんでしょう。そして、常敏の母:花都さんは、常敏とエロガキを祠の奥の穴に埋める事で「等価交換」を実行したようです。
この時は、きっと花都さんが「このエロガキに我が子の病気を移し替えて殺してください」と願ったのでしょうね。




(2015年1月9日:【第1版】更新)
(2017年5月7日:【第1版】追記1)




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