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ここに書いているのは、スタンドの個人的な解釈に過ぎません。
原作の設定・描写をベースに、
勝手に考察・妄想しただけのものです。
正確な公式データが欲しいという方には何の役にも立ちませんので悪しからず。




ツリー・オブ・ライフ (仮称) / 本体: DIOの「骨」
< 生物を「植物」化する能力 >





<特徴>
@スタンド・ヴィジョンは無し。本体であるDIOの「骨」自体と一体化したスタンドである。


ADIOは生前、親友:エンリコ・プッチに自分自身の右足の骨(第一中足骨)を贈った。それから20数年が経った2012年、スポーツ・マックスのスタンド『リンプ・ビズキット』は、すでに死亡しているDIOの魂をこの世に呼び戻す事に成功。
精神の進化が行き着くところ。本当の幸福がある理想郷。DIOはそれを『天国』と呼び、生涯を懸けて追求し続けていた。それゆえ、DIOの魂(の一部たる『ザ・ワールド』)には、『天国』へ行くために必要な「14の言葉」が刻まれていた。その影響により、DIOの魂は自身の目的を忘れる事もなく、『リンプ・ビズキット』の能力にも完全には支配されずに済んだようである。魂は「骨」そのものに宿り、目的遂行のためだけに動き出したのだ。
(なお、『天国』へ行く方法の詳細については、コラム「『天国』へ行く方法の研究」にて述べる事とする。)




<能力>
生物を「植物」化する能力



@楽園「エデンの園」の中央には2本の聖なる樹木が生えていると、聖書に謳われている。それは「知恵の樹」と「生命の樹」である。「知恵の樹」の果実を食べた者は、神に等しき善悪の知識を得ると言う。そして、「生命の樹」の果実を食べた者は、神に等しき永遠の命を得ると言う。
DIOの「骨」に発現した能力とは、この世界に「生命の樹」を生み出す能力である。「永遠の命」「無限の生」を授ける「生命の実」を誕生させ、そこに秘められし「永遠」「無限」の力を手に入れるためのスタンドなのだ。このスタンドの名は作中でも明らかにされていないが、当サイトでは『ツリー・オブ・ライフ (生命の樹)』と仮称する事にする。


A『ツリー・オブ・ライフ』は、「生命の樹」を生み出す手段として、生物の肉体を「植物」に変化させる。
「骨」に触れた者が、まず最初にこの能力に侵され、「媒介者」となる。そして、その「媒介者」が触れた者へと能力は伝染し、被害が拡大していく。そうやって能力に感染した者達は、肉体が「植物」と化していくのだ。「植物が生える」のではなく、肉体そのものが植物に変化させられる。「植物」化しても、本人に痛みなどは特に無い。「植物」が生長すると花も咲く。「永遠の命」「無限の生」を授ける果実を付けるからか、その花は長寿の象徴ともされる「椿 (つばき)」によく似た形状をしている。花からは花粉・胞子のような塊が飛び散り、それに触れても「植物」化してしまうだろう。
作中では、「骨」を拾った小男が「媒介者」となった。「媒介者」は、より多くの者達に能力を伝染・蔓延させる役目があるため、「植物」化のスピードが比較的緩やかであるようだ。


Bこの「植物」の生長には、あらゆる生命の源たる「太陽」が深く関わっている。
日光を浴びる事、あるいは太陽の方向へと移動する事で、「植物」は急激に生長する。逆に、日陰に隠れたり、太陽と反対方向に移動したりすると、「植物」化の進行は落ち着き、次第に元の肉体へと戻っていく。さらには、日が暮れていくにつれ、能力のパワー自体も弱まっていく。日が沈んで夜になれば、「植物」はボロボロと枯れ、完全に朽ちていくものと思われる。
ちなみに、DIOは日光に弱い「吸血鬼」であったため、その「骨」も本来ならば日光に当たれば蒸発・消滅してしまうはずである。だが、『ツリー・オブ・ライフ』の能力を獲得した時点で、「骨」は大きく変質した。日光で消滅するどころか、逆にパワーを強めるようになったのだ。


C「植物」化が進行すると、肉体はとうとう「樹木」と化していく。「樹木」化した者同士、根っこが絡まり合って一体化し始め、互いに繋がっていく。『天国』へ行く方法にもある通り、36名以上の罪人を「樹木」と化し、その肉体と魂を1つに統合し始めるのだ。これこそが「生命の樹」である。
やがて「生命の樹」には、「樹木」化した者達の生命の結晶とも言うべき1個の果実がなる。これが「生命の実」だ。そして、DIOの「骨」はこの「生命の実」と融合。受肉して、「緑色の赤ん坊」となって生み出された。この「緑色の赤ん坊」は、「生命の実」と「DIO」が混じり合って誕生した特異点的生命体である。「生命の実」そのものになる事で、DIOはついに「永遠」「無限」の力を手に入れ、生まれ変わる事が出来たのだ。「緑色の赤ん坊」(=「生命の実」)が生まれた時点で、この能力の役目は終わり、完全に消滅する。


D「生命の実」に宿る「永遠」「無限」の力は、DIOの意志を介して抽出され、別の形で転用される事となる。
それが「緑色の赤ん坊」自身のスタンド『グリーン・グリーン・グラス・オブ・ホーム』の能力であり、「緑色の赤ん坊」がエンリコ・プッチと融合した後に生まれたスタンド『C-MOON』であり、『天国』へ至る究極のスタンド『メイド・イン・ヘブン』なのである。即ち、この『ツリー・オブ・ライフ』こそ、『天国』を目指す者にとって最も重要な通過点なのだ。




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