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「ジョジョリオン」の謎と考察・予想をまとめたよ


No.13 【 1901年に杜王町に漂着した幼児は何者なのか? 】






【第1版】
1901年11月11日、杜王町の海岸の「二本松」の根元で、1〜2歳と見られる男の子が発見されました。彼は沿岸から漂着したらしく、発見時は全身ずぶ濡れ。裸同然で身元が分かるものも何もなく、名前も年齢も不明との事。
ジョニィが死んだ日に、まるで入れ替わるかのように現れたこの「幼児」。一体全体、何者なのでしょうか?


勝手に想像するに、この幼児の身元は不明のままで終わるのではないかと思ってます。どこか遠い地から、ひょっとすると外国(の客船か何か?)からか、流れ着いた幼児。ただのそれだけです。
彼の過去やルーツより、むしろ彼のその後の人生の方が重要になってくるのです。と言うのも、なんと彼こそが、定助の半身「X」の父親だからです。



彼は「二本松」の根元で発見されましたが、その場所はまさに、ジョニィが「聖なる遺体」を隠した場所。もともと「二本松」はイエス・キリストの影響を受け、それぞれ「生命の樹」と「知恵の樹」という聖なる樹になっていました。(⇒ No.23 【第1版】参照) さらに、普段は何の変哲もない松の木ですが、ちょうどジョニィがそこに隠していた「遺体」のパワーに反応し、「二本松」は聖樹の姿に変化。2本の聖樹には「実」が成り出したのです。
そこに幼児が漂着。「生命の実」は熟して樹から落ち、その根元にいた幼児が食べてしまいました。つまり、この時点で幼児は「岩人間」になってしまったのです。
そんな事など露知らず、通りがかった漁師が彼を発見し、警察に届け出たのでした。それと入れ替わりに、まるで役目を終えたかのように2本の聖樹は元の「二本松」の姿に戻り、そこへ妻と息子を連れたジョニィが到着。理那さんの「石化病」がジョージに移り、ジョニィは絶望の涙を流す事になります。


……で、身元不明の幼児は結局、東方家が引き取って育てる事に。今の定助と同じ境遇です。「二本松」周辺の土地は東方家の所有だし、東方家の娘の旦那が死んだ日に流れ着いたって事もあり、そこに奇妙な縁を感じたのかもしれません。
ところが、この幼児は発見された経緯も謎だらけなら、体質までも謎だらけ。肉体が岩のように変化してしまうのです。(⇒ No.25 【第1版】参照) まあ、「岩人間」なんだから当然ですが、東方家はビックリ仰天。そもそも東方家は、現在でもそうであるように、「石化病」の存在は家長夫婦と長子以外には秘密にしている模様。もしこの幼児の岩体質が家族みんなに知られたら、「石化病」の事もバレてしまいかねない。かと言って、もしこの岩体質が「石化病」の克服のヒントになるのだとすれば、東方家に置いておきたい。幼児は、ものの分別が付き、自分の体質をコントロールできるように成長するまでは、家長(たぶん2代目憲助こと常平)夫婦以外の家族からも遠ざけられて育てられるのでした。
しかし、まだ大きな問題があったのです。「岩人間」は不老長寿ゆえ、成長のスピードも緩やかでした。10年生きても、「岩人間」の肉体は5〜6年ほどしか歳を取りません。20〜30歳ほどの外見にまで成長すると、それ以降は極端に老いる事もありません。時が経てば経つほど、周りの人達とのギャップは大きくなり、違和感も増していくでしょう。やむなく、東方家は彼を手放す事にしました。



手放すと言っても、東方家にとっては彼も大事な家族。1人っきりのまま放り出したり、赤の他人に任せたりは出来ません。そこで彼は、同じ東方の血と「石化病」という「呪い」を受け継ぐジョースター家に預けられる事になったのです。
ジョースター家は東方家本家とは違い、「石化病」の存在を家族みんなが知っているらしい。それなら、むしろ東方家にいるよりも安心。かくして、彼はジョースター家のある遠いアメリカの地へと渡って行ったのでした。やがて彼は、ある女性と出会い、恋に落ち、1人の男の子をもうけます。(⇒ No.38 【第3版】参照) その男の子こそ、「X」だったのです!



(追記1)
さて、今度はアメリカへと渡り、ジョースター家に預けられた幼児……というか、すでに「少年」。ジョースター家では、理那さんやジョージ達も優しく接してくれ、穏やかな日々が過ぎ去ります。しかし、少年は自らの岩体質にコンプレックスを抱いており、自分はそのせいで東方家から追い出されたと思い込んでしまってました。
月日は流れ、少年はジョージの息子:ジョセフと仲良くなります。ジョセフは持ち前の明るさで少年を引っ張り、共にいろんなイタズラや冒険をして遊ぶのでした。それでもやはり、人間と「岩人間」は違う。ジョセフはやがて大人になり、結婚し、子どもをもうけますが、少年の肉体はまだ幼さが残っています。誰かと親しくなればなるほど、自分の異常さを何度も思い知らされる。彼の青春は、なんともほろ苦いものでした。

――そして、さらに時は経ち、1980年代後半。少年の実年齢はもう90歳ほどですが、肉体は20〜30歳ほどの若々しさ。少年というより、もはや「青年」。ある日、彼は森の中で偶然、自殺した男性の死体を発見しました。持ち物を調べてみると、どうやら男性は日本人らしい。名前は「空条 貞文 (くうじょう さだふみ)」。青年は「貞文」の死体を森に埋葬すると、不意にある感情が芽生えます。それは郷愁。昔、僅かな間だけ住んでいた日本・杜王町に、もう一度行ってみたい。
彼は、杜王町に漂着する前の本当の名前も知らず、東方家に引き取られたため、「東方」の姓を名乗っていました。そして、清らかな海や水をイメージした「常清 (じょうせい)」という名前も付けてもらっていました。「ジョースター」の姓に変えなかったのも、あくまで両家とも、「東方家の大切な子を預かっている」「大切な子をジョースター家に預けている」という認識だったからこそ。しかし、彼はどうしても東方家に対する引け目・負い目を拭えませんでした。ただ、一方ではやはり恋しさもある。もし杜王町で「東方」を名乗ろうものなら、すぐにウワサになって、東方家にバレてしまうでしょう。そこで彼は、「空条 貞文」になりすます事にしたのです。


パスポートも偽造し、見事、日本に入国した彼「貞文」。懐かしの杜王町へと訪れます。町はさらに発展し、東方家もますます繁栄している様子。それを自分の目で確かめられただけで心は満足し、もうアメリカに帰ろうと思っていたところで……、運命の出逢いがあったのです。
海辺で出逢った1人の女の子。なんと貞文は、彼女に恋をしてしまったのでした。彼女の名は「聖美 (きよみ)」。彼女の天真爛漫で自由な性格は、生真面目で影のある性格の貞文とは対照的。それゆえか、お互いに惹かれ合い、2人の恋は燃え上がります。しかも驚いた事に、なんと聖美の父親はジョセフ・ジョースターでした。1970年代前半、親戚の住む杜王町を来訪したジョセフは、その時、たまたま出逢った女性とアバンチュール!こうして聖美は産まれたのです。当のジョセフは何も知らぬまま。
かつての親友:ジョセフの隠し子と出逢い、恋に落ちるとは……。奇妙な運命を感じる貞文。2人はすぐに結婚し、杜王町で暮らし始めます。やがて、2人の間には1人の男の子が産まれました。この子こそが、定助の半身「X」。本来、人間と「岩人間」の間に子どもは出来ないのですが、奇跡の妊娠・出産!片や、「生命の実」を食べて進化した「岩人間」。片や、かつて「聖なる遺体」をその身に宿したジョニィ・ジョースターの子孫であると同時に、かつて「知恵の実」を食べて繁栄を手にした東方家の子孫。(⇒ No.15 【第1版】参照) その双方の聖なるパワーの相乗効果により、この奇跡は実現したのです。

男の子は「仗世文 (じょせふみ)」と名付けられました。会った事さえないけど一度は会いたい父親と、一度会っただけで好きになった夫……、聖美にとって特別な2人の男性の名前をもらったワケです。その一方で、貞文は密かに、別の名前も付けていました。自分の本名と同じ響きを持つ「東方 浄星 (ひがしかた じょうせい)」という名前。いつか東方家に帰る事が出来たら……、その時は、自分や家族を縛り付ける忌まわしい「呪い」を浄める星となってほしい。そんな切なる願いがこめられた名前。
しかし貞文は、自分の本当の名前と素性を彼女に言い出せぬまま、苦悩する日々が続きました。それに加え、岩体質がバレないよう、唐突に何週間も留守にしたりしているうち、夫婦の間にはいつしか大きな溝が出来てしまったのです。
……離婚の話まで持ち上がっていた、1998年の夏の日。ついに決定的な事件が起きました。仗世文が海で溺れ死にかけたのです。 この事件以降、聖美は仗世文に近付こうともしなくなり、結局、そのまま離婚は成立。聖美は1人、都会に出て行ってしまいました。かくして、貞文は息子:仗世文と2人で暮らす事になったのです。 (2016/03/31:削除)



貞文と仗世文には、さらなる悲劇が訪れるのですが、それについては別のページにまとめる事にしましょう。(⇒ No.29 【第4版】参照)




(2015年1月9日:【第1版】更新)
(2016年1月31日:【第1版】追記1)




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