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「ジョジョリオン」の謎と考察・予想をまとめたよ


No.29 【 定助が「壁の目」で発見されるまでの経緯は? 】






【第4版】
「壁の目」の泉にて、定助は康穂と出会いました。定助には自分自身に関する記憶が失われており、自分がどこの誰かさえ分からない。
そんな定助が「壁の目」で発見されるまでの経緯や流れは、どのようなものだったのでしょうか?
……これはもう、他の全ての謎をも包括するようなドデカくってざっくりした謎と言えましょう(笑)。で、大雑把なストーリーを予想・妄想してみました。



[ 吉良:少年時代 ]
吉良吉影は、1982年に誕生。彼が9歳の時、即ち1991年に「石化病」が発病した。彼の先祖である東方理那が、ジョニィ・ジョースターと結婚したため、ジョースター家にも「石化病」が伝わってしまったからだ。(⇒ No.16 【第1版】参照) しかも、東方家とは発病のタイミングも異なり、ジョースター家の男の長子は9歳で発病するのだ。(⇒ No.20 【第2版】参照)
吉良の「石化病」は、父:吉輝が東方家の使う「壁の目」に忍び込み、自分と「等価交換」。身代わりとなって「石化病」を引き受け、息子を救ったのだった。

父の死の理由を聞いても、母:ホリーは「時が来れば全て伝える」と語るのみ。そこで吉良は、自ら調査を開始した。東方家に何かがある事を掴み、何度か侵入。そんな時、彼は「記憶の男」と出逢う。(⇒ No.5 【第1版】参照) 実はこの「記憶の男」、「岩人間」のリーダー的存在であり、東方家に怨みを持つ一族の末裔でもあった。(⇒ No.15 【第1版】参照) 吉良は「記憶の男」から多くの真実を教えてもらい、東方家はジョースター家の人間を人柱にするつもりだとも聞かされる。同じ血を引くジョースター家に「石化病」を移せば、東方家は「慣わし」を破る事なく、誰も犠牲にならずに済むのだ。
……「記憶の男」のこの言葉はウソなのだが、まだ幼く、父を失ったばかりの吉良は、それを信じてしまうのだった。「記憶の男」は、東方家への復讐に、同じ東方家の血を引く吉良を利用しようとしたのである。だが、吉良も吉良で、目的はあくまで家族を守る事。「石化病」を消し去る方法を探し、見付け出す事。そのために「記憶の男」を利用するだけ。一応、仲間意識もあるにはあるが、家族への想いの前には、他人なんぞ駒・道具に過ぎない。
こうして吉良は、たまに東方家に忍び込んだり、時には家長:憲助と接触したりしながら、妹の存在が知られぬよう目を光らせていた。そして、「石化病」を治すために知識や技術が役立つかもしれないと、母と同じ「医者」を志すのであった。



[ 仗世文:少年時代 ]
仗世文は1991年に誕生。奇しくも、吉良が「石化病」を発病し、父:吉輝が「等価交換」で死亡した年である。
仗世文自身も知らない事だが、実は彼は普通の人間ではなかった。「人間」と「岩人間」のハーフ、言わば半「岩人間」なのだ。(⇒ No.38 【第3版】参照) 父:貞文は、1901年に杜王町に漂着した幼児その人であり、偶然にも「生命の実」を食べて「岩人間」と化した人物。母:聖美は、ジョセフ・ジョースターが浮気して出来た娘、つまり隠し子。この2人が出逢い、結ばれ、産まれた子どもである。本来は出来るはずのない子なのだが、2人に宿る聖なるパワーの相乗効果で奇跡的に産まれたのだ。(⇒ No.13 【第1版】参照)

貞文は自分が「岩人間」である事実を家族にも秘密にしていた。そのため、睡眠期になると家を空け、1ヶ月以上も帰らないといった事が続いた。(⇒ No.25 【第1版】参照) 聖美は夫への不信感を募らせていく。元々は仲の良かった夫婦だったが、徐々に亀裂は広がっていった。
そして、1998年の夏、仗世文は海で溺れ死にかける事となる。辛くもホリーと吉良の治療によって一命を取り留めたものの、この出来事が決定的な家庭崩壊を引き起こした。母は仗世文にほとんど関わろうとしなくなり、前から協議中だった離婚も成立。さすがに仗世文を父親に預けるワケにもいかず、止む無く母が引き取って、共に杜王町を離れたのだった。


仗世文は、母と都会で暮らし始めた。だが、仗世文が母に歩み寄ろうとすればするほど、母は逆に息子を疎ましく思い、露骨に避けるようになってしまう。
そんなある日、2人は母方の祖母が1人で暮らしているという離島を訪れた。母は祖母に仗世文を預けると、そのまま二度と帰って来なかった。息子を見捨てて、都会で1人楽しく「女」としての人生を取り戻そうとしたのだ。
仗世文は結局、祖母の家で暮らす事になる。ショックを受けつつも、なんとか祖母や島に馴染もうと、前向きに生活し始めるのだった。



[ 吉良:青年時代 ]
大人になった吉良は、船医になっていた。若くして優れた知識と技術を習得し、多くの患者の命を救ってきた。だが、「石化病」の治療法は未だ掴めずにいた。その頃には、すでにホリーにも「石化病」が発病。ある日を境に急激に悪化してしまった病状に、吉良は焦りを感じていた。
そんな苛立ちの中で、彼の心に巣食う異常性も、さらに大きく育っていた。家族以外の人間を大切に想えず、自分の手にしか欲情できない。また、極端な性格ゆえ、笹目桜二郎のような気に食わない半端者をストレス解消にいたぶったりしていた。

2009年のある日、彼は船医として乗船した貨物船内にて「岩人間」の存在を知る。そして、「岩人間」と東方家の繋がりを知る。(⇒ No.26 【第1版】、 No.40 【第1版】参照) 両者を結び付けるもの、それは「フルーツ」だった。(⇒ No.23 【第1版】参照)
それまでは、東方家の表向きの商売などには何の興味もなく、フルーツパーラーを経営している事も記憶の片隅、忘却の彼方だった。しかし、こうなってくると話もまるで違ってくる。今まで気にも留めていなかった「フルーツ」こそが、真に重要だったのだ。きっとそこに、「石化病」の「呪い」を解くヒントがある。
常識を超えた事を成し遂げようとしていながら、常識内に留まってしまっていた自分の狭く浅い思慮を悔いる吉良。それ以降、彼は「岩人間」を追い、謎の果実「ロカカカ」を追い、フルーツ業者としての東方家を追うのだった。



[ 仗世文:青年時代 ]
祖母の住む島で成長した仗世文。しかし、島での生活にはどうしても馴染めずにいた。祖母に好かれようと努力もしたが、ついにそれも叶わず。
彼は高校卒業を機に、居心地の悪いこの島を出る事に決めた。故郷・杜王町に帰り、S市内のT学院に進学する事にした。……というのも、1通の奇妙な手紙が届いたからだ。差出人の名もなく、ただ「帰って来てほしい」とだけ書かれた手紙。その消印は杜王町のもの。仗世文は、もう何年も会っていない父からの手紙と確信する。
父は寡黙で人付き合いも苦手だったが、それでも接してくれた時は優しかった。もしかすれば、父との関係を築き直せるかもしれない。そんな淡い期待を抱いたのである。
それに、自分にとって聖母・女神にも等しいホリーも、きっとまだ杜王町にいるはず。彼女に対する恩返しもまだ出来ていないのだ。少なくとも、この島に残るよりも、よっぽど真っ当に自分の命を使えるはず。そう思ったのだった。

2009年。こうして、数年ぶりに杜王町へと帰って来た仗世文。ところが、父が待つはずの実家へ行っても、誰の姿もない。しばらく実家に住んで父の帰りを待ってみたものの、とうとう父には会えなかった。諦めの気持ちが胸中を満たす。
あの手紙は本当に父からのものだったのか?その疑問を確かめる術もなく、仗世文は実家を後にし、大学の寮で暮らすようになった。


――実は、仗世文を杜王町に呼び寄せた手紙の主は、父:貞文ではなく「記憶の男」であった。彼の計画には、半「岩人間」であり、貞文の息子である仗世文の存在が必要だったのだ。
また、ホリーの「石化病」の急激な悪化も、彼が原因であった。彼のスタンド能力により、ホリーが先祖から引き継いだらしい「秘密」を、脳ミソや内臓の一部ごと奪い取ったせいである。(⇒ No.8 【第3版】参照) その「秘密」の内容から、貞文が漂着した際に身に付けていたという「宝石」に、強い聖なるパワーが宿っているであろう事を推測。(⇒ No.14 【第1版】参照)
「記憶の男」は昔から、同じ「岩人間」の貞文とも交流していた。その時に一度、「宝石」をチラッと見せてもらった事があった。今になってその正体と必要性に気付き、貞文から奪おうとしたが、どこにも持っていない。隠し場所を突き止める前に、貞文は自決してしまったのだった。
手掛かりとなり得るのは、1人息子の仗世文だけ。父親から「宝石」を譲り受けているのか、隠し場所を教えられているのか?たとえ何も知らなかったとしても、存在自体が奇跡と言える半「岩人間」。自ずと「宝石」と引き合い、手に入れる運命にあるのかもしれない。いずれにせよ、「記憶の男」は、仗世文を自分の近くに呼び寄せる必要があったのだ。



[ 仗世文と吉良 ]
そんな仗世文と吉良は、2009年に杜王町で再び出会う。吉良の方が仗世文の事を覚えていて、声を掛けたのだ。
仗世文もスタンド能力を持っており、「岩人間」から「ロカカカ」を奪い取りたい吉良としては利用価値がある。ホリーに恩返ししたいと常々思っていた仗世文にとっても、その息子:吉良との接触は願ってもない事。渡りに船の出会いに、2人はすぐさま手を組んだ。
初めは仗世文の事を、ただの駒・道具としてしか見ていなかった吉良。かねてより「記憶の男」と共謀していた、「壁の目」による他人との「融合」を、仗世文を使って実行してやろうかとも企んでいた。(⇒ No.19 【第1版】参照) ……ところが、母のために命を懸けてくれる仗世文の、あまりに純粋で清らかな心に触れると、その企みへの躊躇いを感じるようになるのだった。

2010年の秋。吉良は仗世文と協力し、「ロカカカ」の枝を入手。そして季節は移り変わり、2011年の春。3月11日には大震災が発生し、杜王町では「壁の目」が隆起。「記憶の男」と一緒に調査したりしていた。
また、同じ頃に吉良は、作並カレラとも密かに接触。偶然、スタンド能力でタカリをしている彼女を目撃したのである。調べてみると、縁とは不思議なもので、彼女は仗世文と同じ大学の生徒だった。しかも、なんと仗世文に片想い中らしい。彼女をいつでも都合良く利用できるよう、ある事ない事吹き込んで、仗世文のそばを付き纏うように仕向けるのであった。(⇒ No.32 【第4版】参照)


2011年8月、吉良は「マンションつつじヶ丘」の自室で、笹目桜二郎のスタンド能力に囚われてしまう。散々いたぶられた復讐として、襲われたのである。「ロカカカ」の事で頭がいっぱいで、完全に予想外の襲撃だった。
肉体を操られ、一緒に囚われた女の子との変態写真まで撮られたが、どうにか脱出に成功。(⇒ No.4 【第1版】参照) その足で帽子屋「SBR」へ行き、オーダーメイドしていた帽子を受け取った。仗世文へのプレゼントである。以前、仗世文をホリーと再会させた際、ホリーには仗世文の髪の毛が帽子に見えたらしい。それが理由なのか、吉良と同じような帽子を被ってみたいと話していた事があったのだ。彼がいてくれたおかげで「ロカカカ」が手に入った。そのせめてもの礼として、帽子を買ってあげたのである。
……ついさっきの桜二郎や帽子の事などおくびにも出さず、吉良はいつもと同じように仗世文と合流。ヨットを沖に出し、2人で作戦会議。しかし、すでに「岩人間」はすぐそこまで迫って来ていた。その直後、2人はダモカンこと田最環八木山夜露に襲撃される事となる。

吉良は仗世文をかばって瀕死の重傷を負った。いつしか仗世文は、吉良にとって、尊敬や友情を抱く相手となっていたのだ。その仗世文は、枝を「継ぎ木」して育てた「ロカカカ」を食べさせて、吉良を救おうとする。
2人は、自分の命と引き換えにしてでも、相手の命を守ろうとした。その前後、極限にまで追い詰められた仗世文は、半「岩人間」として身に宿す聖なるパワーを無意識に覚醒。「壁の目」と共鳴し合って、地震を発生させ、なんと「壁の目」のさらなる隆起をも引き起こしたのである。そして、隆起した「壁の目」は2人を飲み込み、「融合」させてしまうのだった。(⇒ No.1 【第1版(追記1)】参照) (吉良が懐に隠したまま渡せずにいた帽子は、皮肉にも、定助(≒仗世文)の頭に収まった。)
その様子を隠れて見ていた「記憶の男」は、予想以上の現象に狂喜する。この奇跡的な「融合」で新たに生まれた者(=定助)の力さえ利用すれば、自分の目的は実現できるに違いない、と。



――「壁の目」に埋まった2人。次に目覚めた時、「彼」はすでに「彼」ではなくなっていた。自分の事は何も憶えていない。目の前には、1人の女の子。こうして、物語は始まったッ!




とりあえず、旧版はこちらに置いときます。 第1版へ   第2版へ   第3版




(2015年1月9日:【第1版】更新)
(2015年1月26日:【第1版】追記1)
(2016年1月31日:【第2版】更新)
(2016年2月19日:【第2版】追記1)
(2016年3月31日:【第3版】更新)
(2016年7月10日:【第4版】更新)




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