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「ジョジョリオン」の世界観について





「ジョジョ」第4部完結から、早十余年。第8部「ジョジョリオン」において、杜王町を舞台に再び物語の幕は開かれました。時代設定としては、恐らく2011年の現代。3月11日に起こった大震災後の杜王町が描かれます。そこに登場したのが、広瀬康穂東方常秀。この名を目にして、何も感じないジョジョファンは存在しません。……そうです。第4部に登場した、頼れる仲間にして語り部・広瀬康一くんと、荒木先生最愛の主人公・東方仗助。この2人と同じ姓なのです。
そこで問題となるのは、「彼らがどのような関係性を持っているのか?」という事。一体、この「ジョジョリオン」の世界は、これまでの「ジョジョ」シリーズとどのような関連性があるのか?当然、諸説あるでしょう。しかし、あらかじめ当サイトの立ち位置を明確にしておいた方が、議論を交わす際にも手っ取り早い。というワケで、その辺を書いていこうと思います。


まず、結論から述べましょう。私は、「ジョジョリオン」の世界は第7部「STEEL BALL RUN」(以下「SBR」)と同一の世界と受け取っています。同じ「杜王町」を舞台にしているとは言え、描かれているのは4部とは違う世界の杜王町。つまり、常秀は「SBR」のノリスケ・ヒガシカタの子孫であり、謎の主人公もジョニィ・ジョースターの子孫という事ですね。
では、「SBR」の世界とは、そもそもどんな世界なのか?これに関しては、かつて「パラレル・ワールドについての考察」でも触れましたが、部も変わった事だし改めて。


第6部「ストーンオーシャン」クライマックスにて、プッチ神父のスタンド『メイド・イン・ヘブン』の能力が発動し、時間は究極にまで加速。なんと宇宙は一度滅び、新しい宇宙が誕生し、そこで生まれた新しい地球に生命は辿り着きました。それが「一巡後の世界」です。徐倫のパチモンみたいな娘さんがいた世界。「ジョジョ」世界では、宇宙レベルで「運命」というものが決定されており、1つの宇宙の誕生から消滅までの間に、以前の宇宙と同じ事が繰り返されます。細かい部分に多少のズレは生じても、大局的には、同じような出来事が起こるのみ。『メイド・イン・ヘブン』とは、時間の加速の旅によって、人々の魂にその「運命」を刻み込むための能力。人々は「一巡後の世界」で、これから起こる出来事の全てを、「運命」の全てを、(無意識下であろうと)知っているのです。たとえ「運命」を知っていようと、その「運命」を変える事は出来ません。しかし、これから起こる「運命」を覚悟する事は出来る。それこそ、プッチの求めた『天国』です。
ところが、『メイド・イン・ヘブン』は「運命」を変える力を持っていました。時が完全に一巡するまでの間ならば、「運命」を自分の都合の良いように作り変える事ができる神の如き特権があったのです。この「運命」を超越する力こそがDIOの求めた『天国』だったのでしょうし、プッチもこの力を利用して、一巡完成前にエンポリオを殺そうとしたワケです。ただ、この力を逆に利用され、プッチはエンポリオに殺されてしまいました。「運命」を変える力を持つという事は、逆に言えば、「運命」の枠の外側にいるという事。「運命」という力の加護から外れた、素っ裸状態という事。そんな状態で死んでしまったため、プッチの存在は宇宙の「運命」の中から完全に排除されてしまいます。こうして、宇宙は「プッチが初めから存在しない運命」へと再構築。それが6部ラストで描かれた、アイリン達のいる世界です。もちろん、誰1人として「運命」を知る者などいませんし、徐倫はアイリンに新生した事で、過酷な戦いの宿命から解き放たれています。この世界を、便宜上「新世界」と呼びます。(ちなみに、1〜6部で描かれた世界は「旧世界」もしくは「前世界」と呼称。)

そして、この「新世界」の1890年が「SBR」の舞台となるのです。これに関しては、「SBR」連載スタート直後に発売された「青マルジャンプ」でのインタビューでも、荒木先生が次のように明言しております。(「青マル」の感想はこちらに書いてます。)
「『ジョジョ』第6部を読んでいた人ならわかると思うけど、世界が一周しちゃって次の新しい世界に入って、そこが舞台になってるんです。」
これはつまり、世界が一巡した後、さらに新しく生まれ変わった事を意味しているのでしょう。「一巡後の世界」は消え、「新世界」に到達したのです。そもそも「一巡後の世界」は前述の通り、前の世界と同じ歴史を辿ります。だからこそ「運命」を覚悟できるようになるワケですし、1部と非常によく似た出来事は起こっても、「SBR」の物語が入り込む余地など一切ありません。ジョナサンがジョニィになり、ディオがディエゴになり、大陸横断レースが行われる……なんて、あまりにも歴史が「旧世界」と大きく違いすぎます。増してや、「一巡後の世界」ならば、誰もが「運命」を知っているはず。「SBR」の物語を語れるのは、「新世界」でしかあり得ないのです。
なお、「一巡後の世界」には、時の加速で生き延びた人々が辿り着く事が出来ました。この時点では、ジョセフや仗助、ジョルノなんかも存在していたでしょう。(ちなみに、もともと「一巡後の世界」に生まれた人であっても、「一巡前」から辿り着けた人と「同じ存在」であれば消滅してしまいます。「エンポリオ・アルニーニョ」という運命を背負った人間が、一巡後の「彼」から我々の知るエンポリオに入れ替わり、一巡後の「彼」はそこで消えてしまうワケです。「脚本」や「役」はそのままに、「役者」だけが交代するイメージ。徐倫の場合は、一巡前の彼女がすでに死んでいるため、一巡後のパチモン徐倫がそのまま続投します。)
しかし、全ての「運命」が変化した「新世界」へは、誰も「旧世界」のままで存在する事は出来ません。「特異点」とも言える唯一の例外が、プッチを殺して「運命」を変えた張本人であるエンポリオ。これについては、生き延びた人々は「新世界」にも無事に辿り着けたと考える事も可能なんですけど、そうなると色々とややこしい。「旧世界」の住人と「新世界」の住人が入り交じり、とんでもない混乱が起こってしまうでしょう。それよりなら、全員が生まれ変わったとする方がスマートかなと思ったので、私はそういう解釈をしております。


ここでいよいよ「ジョジョリオン」。まだまだ情報が少なすぎるので、正直、ハッキリとは言えません。作中で2011年と明記されているワケじゃなし。実はもっと未来の年代で、舞台は「旧世界」、康穂や常秀は康一くんや仗助の子ども……と考える事も可能でしょう。ただの親戚、あるいは、同じ姓ってだけで赤の他人と言ってしまう事も出来ます。もしくは、「SBR」とは無関係のパラレル・ワールドという解釈もあるかと思われます。
しかし、荒木先生はこれまで幾度にも渡って、「血の繋がり」「過去との繋がり」を大切にしている旨の発言をされています。そんな先生が、何の理由も説明も描写もなく、舞台となる世界を変えてしまうとは考えにくい。「SBR」の未来が「ジョジョリオン」、と受け取るのが自然な気がするのです。
「SBR」では、新たに「基本の世界」「隣りの世界」という概念も描かれました。「聖なる遺体」が存在する世界が、全ての「基本」となる唯一無二の世界。その「基本の世界」と近い歴史を辿るパラレル・ワールドが、無限に存在する「隣りの世界」。
「一巡前の世界」と「一巡後の世界」は、同一時間軸の延長線上に位置するパラレル・ワールド。同じ「運命」が繰り返されるとは言え、時間は「らせん階段」のような構造となっています。「らせん階段」を真上から見れば、今いる場所も1周した場所もまったく同じ地点だけれど、横から見れば異なる地点。同じ時間でありながら、厳密には異なる時間。ゆえに、もしも時をめっちゃ遡れる能力があったなら、2つの世界間を移動する事は恐らく可能でしょう。「一巡前の世界」であっても、それは遥か昔に確かに存在した「事実」であり「過去」なのです。一方、「旧世界」と「新世界」は、同一時間軸の同一点にありながら、同時に存在する事のない不可逆的なパラレル・ワールド。どんなに時を遡ろうが進もうが、決して「旧世界」に戻る事は出来ません。存在したという「事実」そのものが消えてしまったのですから。そして、この「基本の世界」と「隣りの世界」は、平行時間軸の同一点に位置するパラレル・ワールド。『D4C』のように、「次元の壁」を超える能力があれば、世界間の移動が可能です。このように、それぞれ異なる性質のパラレル・ワールドとなっています。
世間一般で言うところの「パラレル・ワールド」に最も近いのが、「基本の世界」と「隣りの世界」の概念でしょう。「ジョジョリオン」の世界も、この「隣りの世界」なんだと言われてしまえば、それはそれで否定は出来ないと思います。ただ、やっぱり「基本の世界」のオマケみたいな扱いの「隣りの世界」が舞台ってのも、なんかしっくり来ません。そもそも「隣りの世界」も、基本的には「基本の世界」に準じた歴史を刻むはずなので、どちらであろうと起こる出来事に大差はないでしょう。
そうなると、「ジョジョリオン」も「SBR」同様、「新世界」の「基本の世界」を舞台とした物語であると、まとめたくなっちゃうワケですよ。


ついでに、舞台となる世界を作品別に考えると……、「ジョジョ」1〜6部が「旧世界」。「デッドマンズ・Q」も「旧世界」。「岸辺露伴は動かない」シリーズや「岸辺露伴 ○○へ行く」シリーズ、「徐倫、GUCCIで飛ぶ」は、「旧世界」のパラレル・ワールド。「ジョジョ」6部の『天国』のみが「一巡後の世界」。「ジョジョ」6部ラスト〜「SBR」〜「ジョジョリオン」は「新世界」(の「基本の世界」)。……といった内訳になるんじゃないかと。
露伴や徐倫の読み切りが、ちょっと異端な感じですかね。しかし、「ルーヴルへ行く」はルーヴル美術館からの依頼で執筆した作品で、露伴の性格や設定もルーヴル用にリメイクされています。そのため、「ジョジョ」4部とはつじつまの合わない事だらけ。「グッチへ行く」も、「ルーヴルへ行く」の数年後の話らしいし。「動かない」シリーズにしても、推測される作中時期や露伴の年齢が「ジョジョ」とは一致しません。「徐倫、GUCCIで飛ぶ」なんかは、あからさまに「ジョジョ」の世界じゃ起こりようもない。よって、これらの作品は「旧世界」のパラレル・ワールドという位置付けにしています。


最後に改めて結論を述べますと、「ジョジョリオン」は「新世界」での2011年の物語。かつての康一くんや仗助は、康穂や常秀として新生しています。あるいは、康穂や常秀は、「新世界」での康一くんや仗助にあたる人物の子どもであるとも考えられます。いずれにせよ、4部の登場人物が出て来る事はないでしょう。似た人物はともかく、そのものズバリの本人はもう存在してすらいないのです。「それでいいのか?1〜6部の全てが無かった事になっていいのか!?」と納得できない人もいるでしょうが、エンポリオと我々読者が忘れない限り、彼らの生きた証は決して消えはしません。それに、彼らの物語があったからこそ生まれたのが「新世界」です。「新世界」の存在こそが、彼らの存在の結晶と言えましょう。
ちょっとした問題は、6部ラストとの兼ね合いでしょうかね。「ジョジョリオン」主人公とアイリンは、どんな関係なのか?何せ、「ジョジョリオン」の時代と6部の時代は、ほぼ同じなんですから。アイリン達とエンポリオの出会いの、ほんの数ヶ月前が「ジョジョリオン」。でも、主人公の素性が謎とは言え、「SBR」との間が120年も空いちゃったから、何とでも説明は出来そう。もしかすると、主人公とアイリンは姉弟とかかもしれんし、親戚関係かもしれんし。ジョースター家のどっかの世代が子だくさんで、あちこちに血筋が分かれていったとすれば、いくらでも「ジョジョ」が量産可能ですし(笑)。
――と、こういった解釈を前提として、当サイトは「ジョジョリオン」を読み、語っていきます。もっとも、今後の描写次第で、この意見をコロッと変える必要が出て来る事もあるかもしれませんが。



(追記)
さて……、2011年12月19日、ついに待望の「ジョジョリオン」コミックス第1巻が発売されました。ウルジャンの連載は現在、第7話まで進んでいます。主人公の名前は「東方定助」に決まったものの、物語はますます謎が謎を呼ぶ展開に。ただ、「ジョジョリオン」の世界観についての新情報も色々と得られましたので、ここらでちょっと追記しときたいと思います。


コミックス1巻の作者コメントにて、荒木先生はこう発言していました。
「この『第8部』は、それ(第4部)とはまったくリンクしておりません。」
「舞台は同じ日本の「杜王町」ですが、別の住人たちのお話です。」

これはまさしく、4部の世界と「ジョジョリオン」の世界が別である事の証左。……なのですが、正直、これだけではちょっと弱い。世界そのものが異なると受け取る事も出来るけれど、4部の登場人物達が物語に関わってこないだけで同じ世界の杜王町であると受け取る事も出来なくもないからです。たまたまの同姓同名だから。実は親戚同士だから。4部の頃とは時代設定が違うから。……などなど、かなりの無理を重ねれば、そんな風な解釈も可能でしょう。

ただし第7話にて、もっとシンプルで分かりやすい事実が判明。「ジョジョリオン」における東方家の先祖は馬による北米大陸横断レースに出場し、2位に入賞した事が明らかにされたのです。言わずもがな、これは「SBR」に登場したノリスケ・ヒガシカタの事です。ノリスケさんはレースで得た賞金と縁により、フルーツ輸入の仕事を始め、東方家は栄えたとの事。今でも東方家はその仕事を受け継ぎ、実際、でっかい豪邸に住んでいるワケです。また、東方家とは無関係でしょうけど、「SBR」という名の帽子屋も存在しています。これらの事実は紛うかたなく、「ジョジョリオン」の舞台と「SBR」の舞台は同一の世界である、という自説の裏付けとなる設定。
「ジョジョリオン」の杜王町に4部の登場人物達が一切描かれないのであれば、「旧世界」からそのまま「新世界」に到達できたのはエンポリオ1人だけという解釈の信憑性も一気に増しますしね。それでもやっぱり、たまたま物語に登場しなかっただけとか、何かの事情で引っ越したとか、いくらでもこじつけは可能でしょうけど。

もっとも、常秀が新世界の仗助という推測は、恐らく間違いであったと言わざるを得ません。何せ、常秀の兄貴の東方常敏も存在していますし、そもそも主人公が東方定助ですからねえ。常秀=仗助、ってのには無理がある。確かな事は……、「じょうすけ」という名を持つジョースターの血統が、何かしらの形で東方家の人間になる。そんな「縁」があるって事かな。仗助の場合は、ジョセフの浮気で東方家の子として生まれるという形で。定助の場合は、記憶を失い、東方家に引き取られるという形で。
結局のところ、常秀と常敏はジョースターとは何の関係もない人間。ただのノリスケさんの子孫です。4部でも、彼らに相当する人物は存在しません。最初は、ジョースケと常秀のコンビで「ジョジョ」だ、などと想像していましたが、それはなさそう。普通に定助1人が、8代目の「ジョジョ」なんでしょう。でも、「ジョジョリオン」が完結する頃には、東方家の人々も黄金の精神を宿していてほしいもんです。たとえ世界は変わってしまっても、ジョースターの血を引いてはいなくとも、やっぱり東方家はスゲーぜと思わせてほしい。常秀と常敏の兄弟で「ジョジョ」なんて真顔で言える程の男達になってくれる事を、こっそり期待しておきます。



(久々に追記)
随分と久しぶりになりますが、もうちょい追記しておきたいと思います。「旧世界」と「新世界」の最大の違いについて、です。

これまた結論から言っちゃうと……、「新世界」は「旧世界」と比べて「運命」の力が弱まっているものと思われます。
プッチが『メイド・イン・ヘブン』を発動しながらも、宇宙を完全に一巡させる前に死んでしまった事で、プッチが存在しない歴史を歩む世界に根本から生まれ変わった事は先に述べた通り。この時、砕け散った『メイド・イン・ヘブン』から「運命」を変える力が宇宙中に拡散・伝播したのか……、あるいは、人類が「運命」の庇護から独り立ちして「次なるステージ」に突入する事を、「神」の意志が認め祝福してくれたのか……。生まれ変わった「新世界」は、「旧世界」よりも「運命」が不安定・不確定なものになったのです。
なんで『メイド・イン・ヘブン』を『ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム』で無効化できなかったんだ?なんて疑問はよく聞きますけど、これが1つの答え。『ゴールド・E・レクイエム』に宿る意志が、イコール「運命」そのものの意志、もっと言ってしまえば「神」の意志なのでしょう。『メイド・イン・ヘブン』を無効化できなかったのではなく、あえて無効化しなかったのです。何故ならば、それこそが「神」の望む、世界にとって、生命にとって、人類にとって「進むべき道」だったから。人の意志によって『メイド・イン・ヘブン』を打ち砕く事で、世界にレベルアップしてほしかったワケですね。たぶん。(レベルアップしたその先・その果てに何を求めているのかは謎ですが。)


そうやってレベルが引き上げられた世界だから、「新世界」では「運命」を変えやすくなっています。
例えば……、同じ「時を戻す能力」であっても、「旧世界」のスタンド『バイツァ・ダスト』は、初回発動時にしか「運命」を変える事は出来ません。それ以降は、一度起こった結果は「運命」として固定され、後の周回でも必ず再現されました。一方、「新世界」のスタンド『マンダム』は、(わずか6秒とは言え)何度でも簡単に時間をやり直し、その都度「運命」を変える事が出来ました。人の意志や行動によって「運命」が変わり得るからこそ、『ヘイ・ヤー』もポコロコに声援を送り続け、彼に起こる「幸運」をより大きなものに変えようとしていました。「隣りの世界」を行き来する『D4C』など最たる例で、死んだ人間と同一人物を「隣りの世界」から「基本の世界」に連れて来れば、そこから新しい人生を歩ませる事まで出来るようになっています。また、『ペイズリー・パーク』の質問に対する康穂の「選択」次第で、ハシゴが置かれていた位置が変化していたらしい事も示唆されており、これも思いっきり「運命」の改変に当たるでしょう。
そして何より、「岩人間」を初めとするケイ素系生命の存在そのものが、「運命」の力が弱まった事の証左と言えます。我々「ホモサピエンス」を初めとする炭素系生命が失敗してしまった時のための「滑り止め」として、「創造主」(=「神」)が創ったワケですからね。もし「旧世界」のように「運命」がガッチリ決定されているのなら、そもそもそんなものは必要ないはず。「神」ですらどうなるか分からないからこその「滑り止め」なのです。逆に言えば、「旧世界」にはケイ素系生命は存在しないか、仮に存在してても極めて少ない個体数なんでしょうね。(「闇の一族」がそれなのか?)
「旧世界」に近い歴史を辿りやすくなる「流れ」こそあれど、絶対的な「運命」への隷属からは解き放たれた世界。「運命」ではなく……、個々の「縁」によって回り、「意志」によって「因果」が導かれる世界。「神」ではなく「人」が道を選べる世界。数多の可能性に満ちた、混沌としているけれど自由な世界。それが「新世界」なんだろうと解釈しています。




(2011年5月25日)
(2011年9月3日:ちょびっとだけ改訂)
(2011年12月20日:追記)
(2012年10月6日:※【】内を改訂)
(2012年12月22日:※【】内をまたちょっと改訂)
(2020年9月15日:久々に追記)




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